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FOMCが実施した利上げ・利下げの平均期間は?

2024年01月30日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

日本時間の2月1日午前4時に、FRB政策金利が発表されます。今回のFOMCでは、4会合連続の据え置きが予想されていますが、3月会合での利下げについてパウエル議長がシグナルを出すのか、出さないのか、注目が集まっています。

さて、次のグラフは1971年からの米政策金利の変化を表したものです。

米・政策金利(1971年-)

政策金利の変動の特徴ではありますが、一度利上げ局面を迎えるとその後も連続して上昇し、利下げ局面を迎えると連続して下降するという特徴を持っています。
特に2000年以降は、その動きがはっきりしています。

2000年以降の利上げ局面と利下げ局面に分類すると次のようになります。

利上げと利下げ期間

・利上げ 2022年 3月-2023年 7月(17カ月)  0.25%⇒5.50%
・利下げ 2019年 7月-2020年 3月( 9カ月)  2.50%⇒0.25%
・利上げ 2015年12月-2018年12月(37カ月)  0.25%⇒2.50%
・利下げ 2007年 9月-2008年12月(16カ月)   5.25%⇒0.25%
・利上げ 2004年 6月-2006年 6月(25カ月)  1.00%⇒5.25%
・利下げ 2000年12月-2003年 6月(30カ月)  6.50%⇒1.00%
・利上げ 1999年 6月-2000年 5月(12カ月)  4.75%⇒6.50%

2000年以降、利上げ局面と利下げ局面が7回繰り返されており、各局面の平均期間は、21カ月でした。通常、FOMCは、年に8回実施されますが、利上げや利下げがスタートした月を見てみると6月が12月に2回ずつ、それ以外では3月、7月、9月が開始のタイミングでした。
市場ではいつから利下げが実施されるか注目されていますが、過去のデータからみると6月スタートという線も考えられます。

どのタイミングで利下げが開始されるか分かりませんが、一度利下げが始まってしまえば、平均で21カ月ほど利下げが続きますので、利下げが終了するのは2025年後半から2026年前半頃になります。利下げが既定路線なのであれば、投資家が楽観視できる状況がしばらく続くのかもしれませんね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

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