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2010年以降に行われた為替介入

2024年04月24日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

ドル円を中心に歴史的な円安水準に達しているため、為替介入が行われるのではないかと警戒している方も多いのではないでしょうか。

為替介入というのは、為替相場の急激な変動を抑えるために、通貨当局が外国為替市場での売買をおこなうことを指します。

正式名称には「外国為替平衡操作」と呼ばれる行為で、そのルールについては、「日本銀行法」で定められています。

日本では、為替介入が必要かどうかの判断を財務大臣がおこっており、その実施は財務大臣の権限においておこなわれます。
財務大臣が介入を決定した際には、財務省が日本銀行に対して為替介入実行の具体的な指示を出し、日本銀行が介入を実施するのが流れです。

仮に急激な円安・ドル高が発生した際には、ドルを売って円を買う「ドル売り・円買い」というオペレーションが実施されることになります。

過去の為替介入実績(2010年-2024年3月)

2010/9/15 2兆1249億円 米ドル買い・日本円売り
2011/3/18 6925億円 米ドル買い・日本円売り
2011/8/4 4兆5129億円 米ドル買い・日本円売り
2011/10/31 8兆0722億円 米ドル買い・日本円売り
2011/11/1 2826億円 米ドル買い・日本円売り
2011/11/2 2279億円 米ドル買い・日本円売り
2011/11/3 2028億円 米ドル買い・日本円売り
2011/11/4 3062億円 米ドル買い・日本円売り
2022/9/22 2兆8382億円 米ドル売り・日本円買い
2022/10/21 5兆6202億円 米ドル売り・日本円買い
2022/10/24 7296億円 米ドル売り・日本円買い

2010年以降で「米ドル売り・円買い」介入があったのは、2022年の3回でした。その時、為替相場の推移はつぎの通りでした。

米ドル円(2022年)日足チャート

(出所:TradingViewによる米ドル/円チャート

チャートでみると、大きな上ヒゲが確認できますね。

冒頭でもお伝えしましたが、介入というのは「円安」を理由におこなうものではなく、「急激な価格変動」を抑えることを目的としておこなうものなので、急激な値動きにならないと実施できない訳です。

もう少し細かくみてみましょう。

米ドル円(2022年9月20日-10月26)60分チャート

(出所:TradingViewによる米ドル/円チャート

注目してもらいたいのが、介入する直前の値動きです。
よく見ると、介入直前の値動きは急激な円安になっていることが分かりますね。

現在のドル円のレートは記録的な水準になっていますので、いつ介入が入るのか警戒している投資家の方も多いと思いますが、急激な変動が起きないと介入は実施されないことを覚えておいてください。

ちなみに2022年に実施された介入の効果は、9月22日が5.51円(3.78%)の円高、10月22日と24日が6.41円(4.22%)の円高でした。

GWを挟んだ相場

荒れた展開にならなければいいですが。。。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
日本銀行

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