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米・消費者物価指数の今後を考える

2023年05月11日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

5月10日、米消費者物価指数(CPI)が発表されました。今回の調査では、物価の上昇率が5%を割り込む水準まで低下したことが確認されました。

早速ですが、物価変動をグラフで確認してみましょう。

グラフ1.米消費者物価指数(CPI)-前年同月比

出典:米労働省

アメリカの消費者物価指数が5%を割り込んだのは、2021年5月以来の出来事です。
下降が始まって10カ月。随分と低い水準まで下がってきました。

次に前月比の変化をみてみます。

グラフ2.米消費者物価指数(CPI)-前月比

出典:米労働省

4月の結果は、前月比+0.4%でした。
グラフで見ると、2022年7月以降、物価上昇は低い水準で落ち着いていることが確認できます。

当然のことですが、グラフ1.で確認した前年同月比というのは、1年前の同じ月の物価と当月の物価を比較したものであり、ブラフ2.で確認した前月比というのは前の月の物価と当月の物価を比較したものです。

前月比をみると2022年5月と6月の物価変動は+0.9%、+1.2%ととても高いものでした。前年同月比で確認した2023年4月の+4.9%というのは2022年4月の記録と比較したものなので2022年5月や6月の上昇を含んでいません。

今後について

来月発表される5月の消費者物価指数は0.9%上昇した2022年5月の記録と比較したものになり、再来月発表される6月の消費者物価指数は1.2%上昇した2022年6月の記録と比較したものになりますので、前月比の結果がそれを上回るものにならない限り、前年同月比の結果はより低い結果になるはずです。

問題は7月以降の結果です。2022年7月以降の前月比は低水準の結果が続いていますので、それ以降の物価上昇率の変化は緩やかなものに変化しますので、前月比で高めの結果が数ヶ月続けば再び上昇局面に変化してしまう可能性があります。

試算したところ、仮に5月、6月の前月比が0.4%上昇だったすれば6月の前年同月比は3.7%程度まで下がることとなります。

アメリカの金融政策の変化は近いのかもしれませんね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
米労働省

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