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グラフで見た雇用統計の変化

2023年12月08日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

12月だというのに、ずいぶんと暖かいですね。本日(8日)から週末にかけての最高気温は20℃前後まで上昇するそうです。寒暖差が激しくなっていますので、体調を壊さないようお気をつけください。

さて、今晩は雇用統計の発表があります。

12月6日、日銀の植田総裁が「年末から来年にかけて一段とチャレンジングな状況になるとも思っています。」との発言をしたことを受け、日米の金利差が縮小するのではないかとの思惑から急激な円高になりました。
相場急変後の雇用統計ですので、それほど注目度は高くなさそうですが、今年最後のFOMCを翌週に控えていますので、その前哨戦として重要な発表だと言えます。

事前予想では、非農業部門雇用者数が18.3万人の増加、失業率が3.9%となっています。過去のデータと比較したものが次のグラフです。

米・非農業部門雇用者数(2022年11月-2023年11月)

出典:米労働省

過去1年間の変動を見てみると6月以降、雇用者数の増加が鈍化しているように見えます。グラフには変化が分りやすいよう近似曲線を加えています。赤色の点線が近似曲線です。線の角度をみると右肩下がりの線になっていることが分かります。

もう少し長めの期間でみるとどうなるでしょうか。

米・非農業部門雇用者数(2021年1月-2023年11月)

出典:米労働省

期間を長くしても右肩下がりな状況に変わりはありません。コロナショックから立ち直る局面だった2021年、非農業部門雇用者数は、年平均で60万人ほど増加していました。2023年の平均は、約23万人の増加ですので、局面が変わったことを数字でも確認できます。

さて、今晩の雇用統計ですが、過去のデータを見る限り、余程のサプライズがなければ、雇用者数の鈍化の流れを変えるようなことにならない可能性が高いのではないでしょうか。

この状況をFOMCはどのように捉えるのか。

来週のFOMC、再来週の日銀・金融政策決定会合とインパクトの大きいイベントが控えています。しばらくは、為替相場中心に大きな変動が起きやすいと考えられます。ホリデーシーズンは流動性も低くなりがちですので、大きな値動きに備えておいた方が良いかもしれませんね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

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