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2月の全国消費者物価指数に変化が

2023年03月24日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

本日、2月の全国消費者物価指数が発表されました。各指数の前年同月比は次のとおりでした。

全国消費者物価指数(2023年2月)

・総合・・・3.3%のプラス
・生鮮食品を除いた総合・・・3.1%のプラス
・さらにエネルギーを除いた総合・・・3.5%のプラス

毎月の変化を表したのが次のグラフです。

全国消費者物価指数(前年同月比)

出典:総務省統計局

緑色のグラフが総合(CPI)、青色のグラフが生鮮食品を除いた(コアCPI)、黄色のグラフがさらにエネルギーを除いた(コアコアCPI)です。

1月まで緑色のCPIと青色のコアCPIが黄色のコアコアCPIよりも1ポイントほど高い状態が続いていましたが、2月の結果はCPIとコアCPIの数字が大幅に下降したため、逆転現象が起きてしまいました。この数字からエネルギーが大きく下がり、それ以外の商品の価格は現在も上昇中だということが分かります。

実際に分類ごとにどう変化したのか確認してみましょう。

各分類の変動

・外食      +6.4%
・調理食品    +8.3%
・生鮮魚介    +15.7%
・肉類      +7.5%
・菓子類     +7.1%
・穀類      +7.2%
・乳卵類     +11.7%
・油脂・調味料  +10.6%
・飲料      +7.8%
・設備修繕・維持 +8.4%
・ガス代     +12.5%
・家庭用耐久財  +11.2%
・通信      +7.6%
・教養娯楽用品  +6.0%
・電気代     -5.5%

多くの商品価格が上昇する中、電気代だけが大きく下がっていることが分かります。これは、2月から始まった「電気・ガス価格激変緩和対策事業」による電気代値引きが大きく関係しています。

アメリカやユーロ圏では消費者物価指数(CPI)の下降が確認されているので日本の消費者物価も下がってきたのではないかと認識してしまいそうですが、2月の総合指数が大きく下がったのは、政府による財政政策(電気・ガスの補助金)によるものですので、効果は限定的になる可能性があります。

上のグラフでみた黄色の線(コアコアCPI)が来月以降下降してくるかどうか。今後の金融政策決定にも影響を及ぼす要因ですので、指数の変動に注意したいですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


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