皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
今週は、お盆休みという方も多いのでしょうか。通勤電車はいつもよりも空いていました。台風が上陸する予報になっているようなので、不要不急の外出控えた方が良さそうですね。
さて、先週、アメリカの7月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が発表されました。
まず、消費者物価指数ですが、前月比が0.2%の上昇、前年同月比が3.2%の上昇となっています。
消費者物価指数(CPI)-前年同月比
出典:米労働省
2022年6月のピーク以降、物価上昇率の鈍化が続いていましたが、7月の結果は6月の結果より0.2ポイント高くなっています。前年同月比が前の月よりも高くなるのは13カ月ぶりの出来事です。
消費者物価指数(CPI)-前月比
出典:米労働省
2023年7月の0.2%の上昇というのは、非常に低い水準なのですが、ちょうど1年前にあたる2022年7月に記録した前月比は0.0%でしたので、それと比較すると0.2%高い結果でした。
前年同月比の数字が3.0%から3.2%に上昇したのは、前年同月の上昇率よりも大きかったことが関係しています。ちなみに直近1年間の前月比平均は、0.275%の上昇でした。8月以降、0.275%を下回る結果が続けば物価上昇率は鈍化し続ける結果のなるはずです。このまま低い水準で落ち着いてくれるのでしょうか。
続いて生産者物価指数(PPI)です。
生産者物価指数(PPI)の前年同月比は6月よりも0.6ポイント高い0.8%でした。
アメリカのCPIとPPI-前年同月比
出典:米労働省
下降の勢いとしては、このままマイナス圏に突入してもおかしくない雰囲気でしたが7月の結果は、0.8%プラスまで盛り返しました。生産者物価指数の前年同月比が上昇したことに前月比の変化が大きく関係しています。
生産者物価指数(PPI)-前月比
出典:米労働省
直近1年間の変動をみるとマイナスだったことが4回、プラスマイナス0だったことが3回、プラスだったことが6回ありました。前の月よりも物価が下落したり、変わらない月が多く存在していますね。余程大きな変化が生じない限り、現在と同じような水準で落ち着くものだと考えられます。
アメリカでは、消費者物価指数よりも生産者物価指数の方が低い状態が続いています。このことが今後の金融政策にどう影響してくるのでしょうか。
次回のFOMCは現地時間9月19日-20日を予定しています。
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・米労働省