皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
2月11日土曜日のニュースですが、これまで発表されたアメリカの消費者物価指数が改定されました。
具体的には、12月の消費者物価指数がマイナス0.1%からプラス0.1%に引き上げられ、11月の値がプラス0.1%からプラス0.2%に引き上げられました。
今回修正されたのは、直近の数字だけではありません。1年前、2年前の結果についても改定されました。
改定された値と従来の値を比べたものが次のグラフです。
アメリカの消費者物価指数(CPI)前月比
出典:米労働省
青色のグラフが「従来の情報」、オレンジ色のグラフが2023年2月11日に改定された数字です。前月比のピークが2022年6月だったことに変わりありませんが、2022年前半の変動率は従来よりも緩やかなものに変更されました。逆に、利上げの効果が出ていると考えられていた2022年7月以降の変動率が上方修正されています。
つづいて、前年同月比は、次のようになりました。
アメリカの消費者物価指数(CPI)前年同月比
出典:米労働省
前年同月比に関してもピークは2022年6月に変わりがないもの、その後の変化が緩やかなものに改定されています。
直近の数字は、6.4%と従来よりも0.1ポイント低くなっていますので、利上げの効果を数字で確認しにくい状況になってしまいました。
明日(14日)日本時間22時30分には、1月の消費者部物価指数(CPI)が発表されます。事前予想では、前月比がプラス0.5%とされています。これは、改定版の2022年10月に記録した上昇率と同じ水準です。
明日の消費者物価指数はどんな結果になるのかは分かりませんが、結果次第ではネガティブに捉えられる可能性が高そうなのでポジションをお持ちの方はご注意ください。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。
・米・労働省