皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
2026年からブロッコリーが特定野菜から指定野菜に格上げされることになりました。農業に携わっていない限り、特定野菜とか指定野菜と言われてもイメージしにくいと思いますが、指定野菜というのは「野菜生産出荷安定法」によって定められた野菜のことです。
野菜生産出荷安定法は、主要な野菜の出荷安定を目的としており、指定野菜の価格が著しく低落した際には、生産者に補助金を交付する制度です。農家は、指定野菜が値崩れしても収入が担保できるので、安心して生産することができる訳です。
2024年1月時点での指定野菜は、キャベツ、きゅうり、さといも、だいこん、たまねぎ、トマト、なす、にんじん、ねぎ、はくさい、ばれいしょ、ピーマン、ほうれんそう、レタスの14品目です。いずれもスーパーマーケットでよく見かける野菜ですね。2026年からはブロッコリーが加わることになります。
最近では、健康志向の高まりから脂質が少なく、たんぱく質が多いブロッコリーの消費が増加傾向にあり、指定野菜に昇格することで、安定供給が期待され、ますます消費量が増える可能性があります。
ちなみに皆さんが普段食べているブロッコリーの産地はどこなのか気にしたことありますか?
令和4年の都道府県別ブロッコリー出荷量は次のとおりです。
ブロッコリー生産量(令和4年)のグラフ
出典:農林水産省
最も多いのが北海道、ついで愛知、埼玉、香川、長野、徳島の順に並んでおり、上位6道県だけで国内シェアの50%を上回っています。出荷量が多いということは、それだけ価格変動リスクを受けるウエイトも大きくなっている訳ですが、2026年からブロッコリーが指定野菜に加わった際には、生産者補給金で価格低落リスクを回避することができるので、変更による恩恵を多く得られることになります。
今回ブロッコリーが指定野菜に追加されることによってブロッコリー生産者の収入安定につながり、延いては地域経済の安定化にもつながっていきます。
今回のニュースが地域経済から投資先を探す際のヒントになれば幸いです。
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