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日銀が方向転換

2022.12.20

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

本日、日銀の金融政策決定会合が実施され、今年最後の金融政策が発表されました。

ほとんどの市場関係者は、「現状維持だろう」と高を括っていましたが、発表されたのは、これまで継続してきた金融緩和を縮小させる、という内容でした。

具体的には、長期金利の変動幅を、従来の「±0.25%程度」から「±0.5%程度」に引き上げるという内容で、事実上、長期金利の引き上げを容認するというものでした。

まさかの政策変更だったため、油断していたマーケットは大きく反応しました。

ドル円-5分足

(出所:TradingViewによるドル円チャート

日経225-5分足

(出所:TradingViewによる日経225チャート

ドル円は、金融政策が発表されたと同時に大きく変動し137円台だったレートは1時間ほどで133円台前半まで円高が進みました。日経平均株価についても12時30分の後場スタート直後から大きく売られる展開となりました。

12月16日の「コラム:金利差とスワップポイントhttps://www.fujitomi.co.jp/staffblog/Interest-rate-difference-and-swap-points/」で示したとおり、日本を除いたほとんどの主要中央銀行は、政策金利の引き上げを実施しており、日本だけが違った政策をとっていました。物価上昇に対して日本は何の金融政策も行ってこなかった訳です。今回の決定は、いままでの状況に変化が生じたとも考えられます。

主要各国の政策金利

上のグラフで0%となっている日本の政策金利が来年以降の金融政策決定会合で上昇し、他国とのギャップが埋まっていくのであれば、為替相場や株価にも大きな影響を及ぼします。

これまで注目度が低かった日本の金融政策決定会合ですが、次回からは世界中の投資家の注目を集める発表になりそうですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
当面の金融政策運営について-日本銀行

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