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人口オーナスを回避するために

2024年04月01日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

今日から4月ですね。
4月最初の営業日ということもあって、本日入社式という会社が多いのでしょうか、いつもより駅のホームが混んでいたように感じました。

さて、4月ということで、新社会人が生まれる一方、社会人をリタイアされるかたも大勢いらっしゃいます。

次のグラフは2022年10月1日時点での人口ピラミットです。

人口ピラミット(2022年10月1日時点)

出典:総務省統計局

キーになる年齢が分かりやすいように22歳と64歳をピンク色に塗ってあります。大学を卒業して23歳から社会人として働きだし、65歳を迎えた際に引退するというモデルが代表的だと思います。人口ピラミットでみると、22歳よりも64歳の方が人口過多であることが分かります。

単純に考えれば、新規で働く人よりリタイアする人の方が多いということになり、日本の労働者人口は、減少傾向が続くことになります。

特に今後15年間は、リタイアする人が増加し、新社会人になる人が減少する時期になります。

経済用語に「人口ボーナス」という言葉があるのをご存じですか?
技術進歩や生産性の向上を伴いながら、労働者人口が増加し、成長率が高まることを「人口ボーナスと言います。
日本の高度成長期や、韓国、中国の経済成長は、人口ボーナスの恩恵を受けたものだと考えられます。

その逆が、人口オーナスです。技術進歩が停滞し、労働者人口が減少し、成長率が鈍化してしまう現象を人口オーナスと言います。

労働者人口が減少してしまうという物理的問題を回避することはできませんが、AIの活用やオペレーションのオートメーション化など、技術革新による生産性を向上させなければ、人口オーナスになってしまう可能性が高まってしまいます。

ここから15年間、急速に労働者人口をカバーできるだけの技術革新が起きるかどうか。投資先を考える際に考慮しなければならない問題の一つだと言えそうですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
総務省統計局

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