金融政策決定会合の結果発表前に前回のおさらいを
2022年10月27日
皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
本日(27日)より日本銀行にて金融政策決定会合が実施されています。いつもどおりであれば決定した金融政策は明日(28日)のお昼前後に発表されます。
アナリスト予想では、「現状維持だろう」と見込まれています。
「現状維持」とはどのような内容なのでしょうか。前回(2022年9月21日-22日)の結果を確認したいと思います。
前回の決定した要点をまとめるとつぎのようになります。
1.新型コロナ対策金融支援特別オペ
(1)感染症対策にかかる中小企業等向けプロパー融資分は、2023年3月末で終了。それまでは毎月1回、3ヶ月物の資金供給を実施する。
(2)感染症対策にかかる中小企業等向け制度融資分は、2022年12月末で終了。それまでは毎月1回、3ヶ月物の資金供給を実施する。
2.金融無制限の共通担保資金供給オペ
「共通担保資金供給オペ」は、金額の上限を設けずに実施する
3.長短金利操作(イールドカーブコントロール)
(1)短期金利:日銀当座預金のうち、政策金利残高に▲0.1%のマイナス金利を適用
長期金利:10年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、上限を設けず長期国債の買い入れ
(2)連続指値オペの運用
10年物国債金利について0.25%の利回りでの指値オペを毎営業日実施
4.資産買入れ方針
(1)ETFを年間12兆円およびJ-REITを年間1800億円の買入れをおこなう
(2)CP等、社債等は、買い入れペースを落とし、残高を以前の規模(CP等が約2兆円、社債等約3兆円)に戻していく
日本銀行は、2%の「物価安定の目標」の実施を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで「超短金利操作付き量的・質的金融緩和」を持続する
前回の金融政策決定会合以降の出来事を振り返ってみれば、結果を発表した9月22日の午後、24年ぶりの円買い介入が実施されました。為替相場に関しては、その後も何度か介入がおこなわれた模様で、急激な円高が確認されています。また10月21日に発表された9月の消費者物価指数は、3.0%となり、これで6ヶ月連続して2%を上回ることに成功しています。
このあたりをどのように判断するのか。結果が楽しみですね。
どのような政策になったとしても明日の為替相場は「荒れ模様」になりそうです。
急激な相場変動にご注意ください。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。
・金融政策決定会合の運営-日本銀行