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30年間変わらない日本経済の強さと弱さ

2022年10月17日


おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

皆さん、今年の景気はどうですか?

良かった人、悪かった人、それぞれだとは思いますが、この質問を日本人に問いかけると、「前年と比べてあまり変わらない」と答える方が多いのではないでしょうか。

なぜそう思うのか。そこには昔から変わらない日本のGDP成長率が大きく関係しています。次のグラフは、日本の名目GDPの推移を表したものです。

名目GDP-日本

出典:IMF

グラフが示すように1990年代に入ってからの30年間、日本のGDPは全く成長も減退もしていません。ITバブルの崩壊、リーマンショック、コロナショックなど何度も世界経済を揺るがす危機を経験しましたが、日本のGDPはほとんど影響を受けることなく推移しています。

世界的な経済危機が発生してもGDPに影響しないほど、日本は強固な経済基盤を持っていると考えることができますが、逆にどんなに世界経済が発展してもその恩恵を受けることができない経済構造になってしまっていると考えることもできます。

アメリカの場合はどうでしょう。

名目GDP-アメリカ

出典:IMF

日本と違いアメリカの名目GDPは右肩上がりで推移しています。もちろんリーマンショック直後の2009年やコロナショックがあった2020年は前年比でマイナスになっていますが、翌年以降はそれを上回る成長を遂げている訳です。

過去30年間、日本とアメリカではGDPの推移の仕方が全然違ったことが上のグラフからも解りますね。ちなみに30年というと20代前半で働きだした人が50代前半になる歳月です。残念なことにほとんどの日本の現役労働者は、GDPの成長を実感した経験がありません。現状維持バイアスが強い日本と、成長を続けてきたアメリカとでは国民の価値観に違いがでるのも当然です。

若者の○○離れなんて言葉をよく耳にしますが、その根底には、日本経済の成長率が大きく関係していると考えられます。

ちなみにIMFによる2022年から2023年にかけての実質GDP成長予測は、次のとおりです。

世界        3.2% ⇒ 2.7%
先進国       2.4% ⇒ 1.1%
アメリカ      1.6% ⇒ 1.0%
日本           1.7% ⇒ 1.6%
新興国/発展途上国     3.7% ⇒ 3.7%

アメリカを含む世界経済の成長率は来年鈍化すると予測されていますが、日本の成長率は、前年の1.7%から0.1ポイント下がった1.6%とほとんど変わらないだろうとの予測です。
良くも悪くも日本は安定していますね。

成長性の低い日本に投資することは、合理性に欠けているように思えてしまいますが、世界経済の成長速度が鈍化する環境下では、相対的に優秀な投資に変化します。
景気減退期に日本株を保有することは、合理的だと言えるかもしれませんね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

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参考文献:
国際通貨基金

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