皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
本日、12月の全国消費者物価指数(CPI)が発表されました。
・コアCPI ・・・前年比4.0%増
・コアコアCPI ・・・前年比3.0%増
過去2年間の変動をグラフにすると次のようになります。
資料1.全国消費者物価指数
出典:総務省統計局
グラフをみると2022年4月に物価が跳ね上がっていることが分かります。3月と比べるとCPIが1.3ポイント高い2.5%に、コアCPIが1.3ポイント高い2.1%に、コアコアCPIが1.5ポイント高い0.8%に上昇していました。
ウクライナ情勢によってエネルギー価格が上昇したことに起因していると考える事もできますが、原油価格は3月時点で100ドルを超えていましたので、それ以外の要因が物価変動に大きく影響していると考えるのが自然です。
日本の場合、3月決算の会社が多く、国や地方公共団体の予算編成も4月から翌年3月までとしているところがほとんどです。4月に会計年度が替わったことで、それまで実施していた値引きや決算セール、補助金などが終了し、4月から実質的値上げが実施されたものだと考えられます。
資料1.全国消費者物価指数が示すように生鮮食品とエネルギーを除いたコアコアCPIは、2022年4月以降プラスに転じています。2022年4月の変動を振り返ってみると、白物家電や家具などの家庭用耐久財が5.0%上昇し、テレビやPC、カメラなどの教育娯楽用耐久財が4.5%上昇し、宿泊料が6.1%上昇していました。色々な消費財の上昇が確認されていますね。
4月以降、CPIの上昇が続いていますが、一度上昇する流れができてしまった以上、物価上昇を2%程度に落ち着かせるためには、他国の中央銀行が実施しているような金融引き締めを実施せざるを得ないのかもしれませんね。
なお、次回の日銀金融政策決定会合は、3月9日(木)から10日(金)に実施される予定です。
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・消費者物価指数(CPI)-総務省統計局