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10年債利回りと政策金利が逆転

2022年11月14日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

先週発表された米・消費者物価指数(CPI)の結果が市場予想よりも鈍化していたことを受け、マーケットが大きく反応しました。株式は大きく上昇し、為替はドル安に動いた訳ですが、中でも印象的だったのが、10年債利回りの急落です。

次のグラフは、政策金利と米国10年債利回りを表したものです。

グラフ1.米国10年債利回りと政策金利(直近1年)

オレンジ色の線がFRB政策金利の上限、水色の線が米国10年債利回りの変動を表しています。CPIの結果発表を受け、10年債利回りがFRB政策金利上限を下回ってしまいました。

2022年11月11日時点での10年債利回りは3.813%と政策金利(4.00%)を0.19ポイント下回っています。

通常、米国10年債利回りは、政策金利よりも高いことがほとんどです。両者が逆転することは滅多になく、マーケットにとって大きな意味を持っています。過去どうだったのか振り返ったものが次のグラフです。

先ほど確認したグラフ1のグラフの表示期間を長くしています。

グラフ2.米国10年債利回りと政策金利(2015年-)

過去を振り返ってみると2019年にも10年債利回りとFRB政策金利(上限)の逆転現象が発生しました。2019年では3月から5月に掛けて10年債利回りが政策金利上限と同程度の利回りで推移し、6月以降は債券利回りが大きく下回りました。この年、政策金利は8月から利下げが実施されています。

10年債利回りが政策金利に先行して動いていたことが解ります。
今後、2019年と同じような展開になるのであれば、先行する10年債利回りを政策金利が追従してくるので、近いうちに利上げが停止するはずです。この先10年債利回りがどのような変動を遂げるのか。このまま、FRB政策金利(上限)を下回り続けるのかどうか。注目したいですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

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