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1億円以上の資産を持つ世帯

2022年03月28日


皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

開花予想どおり日曜日の桜はほぼ満開で絶好のお花見日和でした。私も近所の桜を見にいってきましたが、長時間外にいたことで大量の花粉を浴びてしまい、今日は朝から鼻水と目の痒みに襲われています。花粉症のみなさんはもう少し辛抱が必要ですね。

さて、Bloombergの記事によると、みずほ銀行が30億円超の超富裕層向けビジネスを強化するそうです。新たな資金調達や保有株式の売却など、経営者として生じる資産管理ニーズを的確にとらえ、長期に渡ってサービス提供していくとのこと。30億円超をターゲットにするのってすごいですね。

「富裕層」について明確な定義はありません。どのくらいの資産を持っていたら富裕層になるのか、一つの目安になるのが「1億円」以上の資産をもっているかどうかではないでしょうか。

古くからは「億万長者」、最近では「億り人」という言葉があるように、1億円と言う資産を一つの境目と考える人は多いようです。

総務省統計局は5年に一度「全国家計構造調査」をおこなっており、その中で、各世帯がどの程度の資産を保有しているのか調査されています。

家計資産総額家計階級別世帯分布(総世帯)

出典:2019年全国家計構造調査(総務省統計局)より

2019年時点で1億円以上の資産を保有していたのは全体の5.1%でした。日本の世帯数は、4885万世帯なので、249万世帯が1億円以上の資産を保有していることになります。

結構な世帯数ではないでしょうか。20世帯中1世帯が「億万長者」ということになります。

ちなみに平均値(総額/世帯数)は、2833.7万円、中央値(全世帯を順番に並べた際の中心)は1422万円、最頻値(最も頻度が高い値)は150万円未満で22.4%でした。

グラフのボリュームゾーンは資産総額が少ない層に偏っていることも特徴のひとつだと考えられます。

高度成長期の末期にあたる1970年代、「一億総中流」という言葉がありました。これは、日本国民の大多数が、自分は中流階級に属していると意識していたことを表した言葉です。実際に二人以上世帯の資産の平均は2019年が3219万だったのに対して、平成6年(1994年)の平均値は5375万円もありました。各家庭が持つ資産は25年間で2000万円以上減少してしまった訳です。

現在の日本は1億円以上の資産を持つ家庭が5.1%ある一方、資産が150万円未満の家庭が22.4%もあるのが実情です。
資産を持つ人と持たない人で格差が広がる日本社会。
金融機関にも両極端なサービスが求められているのかもしれませんね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


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