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雇用統計の過去データが大幅に修正される

2022年02月08日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

先週末発表された雇用統計は、事前予想と大きく異なる結果となりました。

非農業部門雇用者数は46.7万人増となり、市場予想の12.5万人を大きく上回るサプライズとなりましたね。

事前の予想よりも30万人以上も多い増加だった訳ですが、個人的にそれよりも驚いたのが、過去データが大きく修正されたことです。

2022年1月に発表された雇用統計

出典:米労働省

2022年2月に発表された雇用統計

出典:米労働省

上のグラフが1月に発表された雇用者数で、下のグラフが2月に発表された雇用者数です。上と下では、グラフを見て受ける印象が随分と違いませんか?

1月に発表されたデータは、月によって多かったり少なかったりと、大きなバラツキがありますが、2月に発表されたデータは、そのバラツキが無くなってフラット化した印象を受けます。

では実際にどのくらい雇用者数の数値は修正されたのか。

ひとつにまとめたのが次のグラフです。

雇用統計2022年1月と2月の違い

出典:米労働省

グラフの青が1月に発表されたもの、オレンジが2月(今回)に発表されたデータです。大幅に増加していた2021年5月~7月の人数が下方修正(減少)され、少なかった2021年11月~12月の人数が上方修正(増加)されました。直近2ヶ月については速報値なので修正されてもおかしくありませんが、10月以前のデータは確定値なのでこれが大きく修正されるということは通常ありません。
昨年の発表数値はいったい何だったのか?と言いたくなるほどの、尋常ではない修正でした。

どうしてこのようなことになったのかは分かりませんが、今回修正された過去データを信頼するのであれば、アメリカの雇用はコロナ禍の中でも安定して増加していることになり、FOMCによる利上げに追い風となるとても都合が良いデータになりました。

今回のデータ修正によってアメリカの利上げの可能性がより高まったと判断できるのではないでしょうか!?

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
米労働省

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