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金利について考えてみよう(その3)

2016年05月16日

皆様、おはようございます。パソコン教室担当のワイワイです。

3回目の今回は金利とGDP成長率が本当に関係性があるのかを過去のデータと比較して見てみたいと思います。

 

 

次の表は、IMFが公表している2005年から今年までの名目GDP成長率です。
WS0407

表をみるといくつか世界中で多くの国々がマイナス成長となった年があります。それが2009年です。2008年9月15日、アメリカの投資銀行であるリーマンブラザーズが破たんしたリーマンショックがありましたが、その影響が数字に表れています。

影響を受けたのは本国アメリカだけでなく、日本、ドイツ、英国など他の先進国もマイナス成長となる大きなダメージを受けました。

こうして見てみるとと2009年の米国の成長率マイナス2.04%だったのに対して日本の成長率はマイナス6.0%でしたので、そのダメージは日本の方が大きかったことが解ります。サブプライムの債券債務が細分化され、世界各国に投資された結果が数値に表れています。

 

 

続いて政策金利です。

WS0408

世界経済が大きくマイナスとなる2009年の2年前である2007年当時各国の政策金利は非常に高くオーストラリアが6.75%、ユーロが4.0%、英国が5.5%、米国が4.25%もありました。円で資金を借りて様々な取引をおこなう「円キャリートレード」が盛んに行なわれていたのもこの頃です。名目GDP成長率がリーマンショックのダメージを受けた2009年以降各国の政策金利は非常に低いものへと変化しています。

 

 

最後が名目GDP成長率から政策金利を引いたものです。

WS0409

名目GDP成長率から政策金利を引いたものが「限界生産力」です。この限界生産力がマイナスになっているということは「一年間に国内で生産された付加価値の総額」よりも「政策金利」も方が高く、ビジネスを行なっても国内レベルでマイナスとだったということを物語っています。

こうして見てみるとリーマンショックの影響があった2009年以外でもマイナス計上されている時はチラホラ見受けられます。

名目GDP成長率と政策金利には切っても切れない関係性があります。利上げ・利下げに影響を与える名目GDP成長率。

今後の展開の判断に役立ちそうですね。

さて、今月も折り返しです。
素敵な一週間になりますように。

前回のまでの話

金利について考えてみよう(その2)
金利について考えてみよう(その1)

このコメントはパソコン教室担当者ワイワイの個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

 

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