フジトミ証券株式会社は投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

コラム

マーケット情報

野菜が高いので日本の食料自給率を改めて考える

2018年02月15日

title0215

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

今日は木曜日ですので野菜の価格から。

野菜の価格

ずっと高かった野菜価格もすこし落ち着いてきています。

1月の前半付けていた高値水準から徐々に安くなり先週の価格は、先々週とほぼ変わらぬ水準での取引となっています。

農林水産省発表、野菜の全国平均小売価格は次のとおりです。

キャベツ ・・・ 356円
レタス  ・・・ 938円
トマト  ・・・ 712円
白菜   ・・・ 351円
大根   ・・・ 285円

値動きをグラフにしたものが次のものです。

ws0299

高値のピークから一段下がってきましたので購入しやすくなってきましたね。

ところで、スーパーマーケットの青果コーナーで買い物していると野菜の産地ってほとんどが国産なことに気がつきました。

日本の食料自給率

外国産の野菜と言われてパッと思いつくのはアボカド、アスパラ、パプリカなどでしょうか。果物では、バナナ、オレンジ、レモン、パイナップルなんかは外国産のイメージが強いですよね。

最近では食料自給率について報道されることが少なくなってきていますが、日本の自給率って何パーセントくらいだと思いますか?

 

—–

正解は、27パーセントから68パーセントです。

はっきりと何%!と言えないのには理由があります。

それは自給率の計算方法にはいくつもあるからです。一般に認知されている計算方法がカロリーベースのものです。これは、1日あたりの国産供給カロリーを1日あたりの総供給カロリーで割ったものです。

国産供給カロリーが1000カロリーで総供給カロリーが3000カロリーだった時の自給率は33.3%になります。

もうひとつの計算方法に、生産額ベースの計算があります。これは金額ベースで計算したものです。国内生産額を国内消費仕向額で割ったものです。

例えば国内生産額が10兆円で国内消費仕向額が50兆円だったとするとそこから算出される自給率は20%です。

自給率はカロリーベースで計算したものと金額ベースで計算したものがあり、どちらで計算したものかで答えが変わって来ます。

平成28年食料自給率

生産額ベース 68%
重量ベース 59%
カロリーベース 38%
穀物自給率 28%
飼料自給率 27%

出典:農林水産省

グラフで見るとご覧の感じです。

jikyu
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/attach/pdf/011-3.pdf

 

生産額ベースでは68%ですが、カロリーベースでは38%ですのでその差は30%もあります。生産額ベースの場合、高額な商品を大量に生産すれば自給率は上昇し、カロリーベースの場合はハイカロリーな食品を大量に生産すれば理論上自給率が上昇するはずです。

自給率は算出方法によってその答えは変わってきますが、それ以外の経済統計についても同じことが言えます。

色々な発表やプレゼンなどを受けた際、どうやってその数値を導き出したのか。それも理解しておいて損はなさそうです。

本日はこの辺で。

それでは今日も素敵な一日なりますように。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

新規口座開設キャンペーン開催中

コンサルタント取引限定キャンペーン1

コンサルタント取引限定キャンペーン2

一覧へ戻る

各種資料請求・WEBセミナー