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緊急事態宣言と5月の消費者物価指数

2020年06月22日


皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

週末は如何お過ごしでしたか。先週の金曜日から県境をまたぐ移動制限が全国で解除されたこともあり、週末は各地で賑いを取り戻してきたようです。

首都圏の高速道路でも土日に渋滞が発生するなど経済活動が急激に活発化されてきたようです。

これまで皆さんはどのような生活を送られていましたか?


・緊急事態宣言が解除されてから何回飲みに行く回数が減った。
・緊急事態宣言が解除されてからもテレワークが続いている。
・緊急事態宣言が解除されてもほとんど出かけていない。

少なからず私の周りでは、自粛した生活を続けている人がほとんどのようです。取引先でもテレワークが実施され、やり取りはメール、携帯電話が増えています。

先週末から状況が変わったようにも思えますが、緊急事態宣言以降、人々の行動が消極的だったはずです、

そうなると、物価にはどのような影響を及ぼすのでしょうか。

6月19日、5月の全国消費者物価指数(CPI)が発表されました。

結果は、

総合指数が 101.8(+0.1%)
生鮮食品を除く総合指数が 101.6(-0.2%)
生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数が 102.0(+0.4%)
※カッコは昨年同期比

でした。

極端な変化はありませんね。

5月の前半は全国的に緊急事態宣言中でしたし、5月25日までは首都圏と北海道の緊急事態宣言が続いていた訳ですが、物価への影響は限定的でした。

新型コロナで緊急事態宣言が発動して人の行動が制限されたとしても物価に与える影響はあまりないということなのでしょうか。

モノやサービスの価格が需要と供給のバランスで決まっているのだとすれば、生活必需品を除いて5月の需要は大幅に減少し、供給過剰を招いていたはずです。

マスクや消毒用アルコールの価格高騰は、需要と供給のバランスが崩れたことによって招いた引き起こされました。

NYのWTI原油先物が4月にマイナス圏まで下落したのは、原油が大幅な供給過剰になってしまったためであり、原油を補完するタンクすら無くなったことが巻き起こした現象でした。


NY原油価格

(出所:TradingViewによるWTI原油チャート)

先物市場の価格はオークション方式で決まっていますので需要と供給のバランスで高くなったり安くなったりしている訳なのでシンプルですが、我々消費者が手に取っているモノやサービスの価格はもっと複雑な要因で決まっていて、たとえ供給過剰な状況になったとしてもそう簡単に値下がりしないということが今回の消費者物価指数の結果からも読み取れます。

この先、アフターコロナに向けて色々な消費が回復してくると思いますが、極端に値上がりするモノが出てくることも考えられます。

我々消費者が取れる対策としては、今後上昇する可能性が高い商品を上昇する前に買っておくか、物価変動に対応した金融商品でヘッジすることがよさそうですね。

今日は、5月の消費者物価指数からモノやサービスの価格について考えてみました。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・消費者物価指数(CPI)
https://www.stat.go.jp/data/cpi/

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