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米雇用統計の結果とワクチン接種率

2021年07月05日


皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

先週末発表された米雇用統計は85.0万人増でした。
事前予想は72.0万人の増加でしたので、結果は13.0万人も多く、ポジティブサプライズになった訳ですが、相場への影響はというと、限定的で、あまり大きな価格変動は生まれませんでした。

発表前後の値動きはご覧のとおりです。

米ドル円

ユーロドル

NYダウ

日経225

チャートは為替、株価指数ともにくりっく365、くりっく株365市場の値動きです。

発表があった21時30分前後を境に価格変動が起きてはいますが、上下の幅は狭いものでトレンドを形成するような大きなものにはなっていません。

今回の雇用統計は相場にトレンドを生み出すほどのものではなかった訳ですが、順調に雇用者数は増加していることが確認できました。

アメリカの雇用者数の増減に大きな影響を及ぼしているいると考えられるのがワクチン接種率です。現在、労働市場を含む経済環境に大きな影響を及ぼしているのが新型コロナウイルスです。
感染拡大は、経済活動の制限につながるため、より多くの人がワクチンを打つことによって感染拡大を食い止めることができ、集団免疫の形成にもつながるものだと考えられています。
アメリカはバイデン大統領のもとでワクチン接種への取組みを強化した結果、先月調査した時点でのG7各国のワクチン接種状況では優等生の部類でした。先月調査した時点でのワクチン接種状況でアメリカは、カナダ、英国に次ぐ3位でした。

現時点ではどうなっているでしょう。

1回目のワクチン接種率

6月3日時点 6月30日時点 差分
カナダ 59.7% 68.15% 8.45
英国 58.85% 66.08% 7.23
米国 50.56% 54.67% 4.11
ドイツ 44.67% 54.67% 10
イタリア 40.82% 56.35% 15.53
フランス 40.11% 50.27% 10.16
日本 9.21% 23.72% 14.51

※出典:Our World in Data

残念なことにアメリカのワクチン接種率は、鈍化してしまいました。アメリカは、5位に後退。前回調査時点と比べて4.11ポイントしか伸びませんでした。逆に接種率が低かった、ドイツ、イタリア、フランス、日本の接種率は10ポイントを上回るスピードになっています。

アメリカの接種率は50%を上回ったことで、接種率が鈍化したと考えられますが、それよりも高い水準にあるカナダ、英国の接種率は依然高い水準をキープしているので、これは国民性や文化などが影響しているのかもしれませんね。

1ヶ月後どうなっているでしょうね。

今回は、雇用統計の振り返りとアメリカのワクチン接種率の鈍化についてお伝えしました。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
Our World in Data

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