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米国10年債利回りと政策金利(1985年-)

2022年07月27日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

日本時間の28日午前3時、FRB政策金利の発表があります。
事前予想では、前回よりも0.75ポイント高い、下限2.25%-上限2.50%になると見られています。

一時は「1.0ポイント上昇させるのでは?」と噂されていたので、0.75ポイントの上昇だったとしてもそれほど大きなインパクトはなさそうです。

現在、私が気にしているのが、米国10年債とのギャップです。

7月26日(火)時点での10年債利回りは、2.787%でした。

仮に今回のFOMCで上限が2.50%まで引き上げられた場合、両者の金利差はわずか0.287%に狭まってしまいます。

米国10年債利回りと政策金利

オレンジの線(FRB政策金利(上限))をみると今年に入ってから3月、5月、6月と3回の利上げが確認できます。緑の線(米10年債利回り)は政策金利よりも高い水準で推移していますが、過去3回FOMCが開催される直前のタイミングで利回りが上昇していることにお気づきでしょうか。政策金利が引き上げられることを債券市場が先取りしているから起きる現象です。

では、今回はどうでしょうか。

政策金利発表を明日に控えていますが、利回りは下落してしまっています。
この傾向が続くと9月のFOMCを境に両者が逆転するかもしれません。

もう少し長いデータでみるとどうなるでしょう。

米国10年債利回りと政策金利(1985年-)

基本的に10年債利回りの方が政策金利よりも高く推移していますが、時折両者が逆転する時があります。

逆転した後の政策金利はどうなっていますか?

10年債利回りを下回る水準まで下落していますよね。

過去のデータからみると、次のことが言えます。

・10年債利回りと政策金利が逆転した状態は長続きしない
・逆転から1~2年後、利下げが実施されている

投資家からすると現在の利上げ局面はリスクオンしにくい状況ですが、債券市場との関係を見るとフェーズが変わりつつあるようです。

楽観視してもよい局面が近づいているのかもしれませんね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

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