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米中貿易問題とNYダウの値動き

2019年05月08日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

5日にトランプ大統領がツイートした中国からの輸入品2000億ドルへの追加関税を10日に10%から25%に引き上げるとの発言から今週の相場は荒れ模様となっています。

昨日のNYダウは前日473.39ポイント安の25,965ドルとなり本日の日経平均株価も寄付きから300円近く値を下げてのスタートとなってしまいました。

トランプ大統領がツイートで言っている10日というのは今週の金曜日で本当に引き上げが実施されるのか注目されていますが、今日はこれまでの米中貿易問題と株価の変動について振り返ってみたいと思います。

2018年以降に起きた米中貿易協議のトピックスはご覧のようになります。

①1月22日 アメリカが緊急輸入制限を発動し、太陽光パネルに30%、洗濯機に20%以上の追加関税を課すと発表した。
②3月23日 アメリカが鉄鋼、アルミニウム製品に追加関税を発動。
③4月1日 中国がアメリカ産果物などへの報復関税を発動
④7月6日 米中が第1弾関税措置発動
⑤7月10日 アメリカが中国の報復関税検討を発表
⑥8月23日 米中が第2弾関税措置発動
⑦9月24日 米中が第3弾の関税措置発動
⑧12月1日 米中首脳会談が行われ、2019年1月1日に発動予定だった制裁関税を保留することで合意。

大まかにいえばそのような流れでした。

これをチャート上に表示させるとご覧のようになります。

NYダウ-日足

関税引き上げに関するイベントが発生するとその後の相場は上昇しているように見受けられえます。また、注目すべきは⑧の米中首脳会談です。アルゼンチンのブエノスアイレスで12月1日で開催されたG20にて米中首脳会談が実施され2019年1月1日から現行の10%から25%に引き上げが予定されていたものを留保することで合意しました。

関税引き上げが実施されないということは世界経済にとってプラスなはずですが、株価の反応はその真逆となってしまい、その後の相場はクリスマスまで下落し続ける結果となってしまいました。

2018年の値動きを見る限りでは米中で貿易問題が悪化した時、株価は上昇し、改善の兆しが見えた時は下落しているようです。そのセオリー通りに相場が動くのであれば、この後上昇するとみてもおかしくはなさそうです。

さて、どうなるでしょうね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・米中貿易戦争 (2018年)-wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B1%B3%E4%B8%AD%E8%B2%BF%E6%98%93%E6%88%A6%E4%BA%89_(2018%E5%B9%B4)
・米中が首脳会談、関税の追加的引き上げは90日間留保-JETRO
https://www.jetro.go.jp/biznews/2018/12/b668b41ac4fe43f1.html

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