フジトミ証券株式会社は投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

コラム

マーケット情報

特別税の適用停止になるか!?

2021年12月09日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

12月に入って朝晩はだいぶ冷えこむようになってきました。そろそろ暖房器具の用意をする時期ですが、今年はどうしてもエネルギー価格が気になってしまいます。

皆さんは、自動車を運転されますか?
2021年10月21日「ガソリン価格3週連続して160円を上回る」でも書きましたが、今年の後半、エネルギー価格が上昇しました。

昨日発表された12月6日時点でのレギュラーガソリン価格全国平均は「168.0」円でした。

2021年後半、レギュラーガソリン価格の値動きはご覧のようになっています。

レギュラーガソリン全国平均

※出典:資源エネルギー庁

10月4日全国のガソリン価格は160.0円でした。それから10週連続で160.0円の大台を上回り続けています。

前回の記事でもお話した通り、現在のガソリン小売価格には、25.1円の特別税が課税されています。高いですよね。

ただし、この特別税は3ヶ月連続して平均小売価格が160円を超えることになった時は、翌月以降製油所から出荷されるガソリンに係る特別税の適用は停止されるとされています。

10月、11月とガソリン小売価格は160円を超えていましたので、このまま12月も160円を超えたままであれば、特別税の適用が停止されます。

因みにガソリン原材料である原油価格はご覧のような値動きをしています。

WTI原油

(出所:TradingViewによるWTI原油CFDチャート

ドバイ原油(TOCOM)

(出所:TradingViewによるドバイ原油チャート

一時的にWTI原油は高値から20ドル以上下落し、ドバイ原油(TOCOM)も10,000円以上下落する場面がありました。

原油価格が値下がりしたということは、今後ガソリン価格も値下がりするはずです。

問題はいつ値下がりするのか。

通常、ガソリン価格と原油価格の値動きには1ヶ月程度のタイムラグが発生します。
輸入した原油がすぐに製油されて市場に出まわる訳ではないからです。
上のチャートでも確認できますが、原油価格が下落し始めたのが11月後半。通常であれば12月後半頃、ガソリン価格が下がると考えられます。

実際に私がいつも給油しているスタンドでは160円を下回っており、数週間後には全国平均でも160円以下になる可能性があります。

特別税の適用が停止されるには、3ヶ月連続して160円を上回る必要があるため、12月の全国平均が160円以下になると25.1円の特別税は適用され続けます。

中途半端に値下がりするのであれば、高止まりしてくれた方が1月以降のガソリン代でお得になる訳です。
現在の状況は、そのボーダーライン上にあると言えます。

来週以降の全国平均に注目ですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
資源エネルギー庁

新規口座開設キャンペーン開催中

コンサルタント取引限定キャンペーン1

コンサルタント取引限定キャンペーン2

一覧へ戻る

各種資料請求・WEBセミナー