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景気後退(リセッション)とは

2019年08月23日


皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

皆さんご存知のように日本時間23日(金曜日)23時からアメリカワイオミング州ジャクソンホールにてパウエルFRB議長の講演が実施されます。

次回9月に開催予定のFOMCで追加利下げに踏み切るとの市場では予測されていますが、講演内でどこまで言及するのかに注目が集まっています。

7月のFOMCで米国は0.25ポイントの利下げを実施しましたが、今年に入ってから利下げを実施した国はアメリカだけではありません。

オーストラリアは6月、7月と2カ月連続して利下げを実施。オーストラリアのお隣ニュージーランドでも今年に入ってから2回の利下げが実施され、過去最低の1.0%まで引き下げられました。

FXでは、高金利通貨として人気が高い、トルコ、南ア、メキシコの3カ国に関しても今年に入ってから相次いで利下げを実施しています。

各国が利下げを行っている訳ですが、その根幹にあるのが「景気後退(リセッション)」への警戒です。

そもそも、景気後退とはどのような状態を示すのでしょうか。
景気は、「景気拡大」局面と「景気後退」局面を繰り返しています。
この景気の判断をどのように行うのかは国によって異なり、欧米では、GDP(国内総生産)が2四半期連続してマイナス成長だったときを景気後退(リセッション)とみなすのが一般的です。日本の場合は、内閣府が発表する景気DIによって判断されます。

景気DIには29の経済指数が採用されており、先行、一致、遅行の3つに分類されます。それぞれの指数が3ヶ月前と比べて良くなっているものと、悪くなっているもの、横ばいなものに分け、その数をカウントします。

良くなっている指数の数と横ばいになっている指数に0.5をかけたものを足して、採用指数の数で割ると景気DIが算出でき、これ景気の山、谷の判定に使っています。

各月のDIを累積すると次のようになります。

累積DIグラフ

出典:内閣府ホームページ

現在、日本経済は、2012年11月から続くアベノミクス景気が続いています。この景気拡大局面は、2002年から2008年まで続いたいざなみ景気を超える最長期間となっていますがこの景気、いつまで続くでしょうね。。。

景気後退(リセッション)の判断基準は、日本と欧米でやり方が異なります。GDP成長率で判断するとどうなるのか。

次回はGDPで見たらどうなるのか調べてみたいと思います。

なお、来週、26日27日は作者都合によりコラムの更新はございません。ご了承ください。
それでは、皆様、良い週末をお過ごしください。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・内閣府HP
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/150724hiduke.html
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.html

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