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景気動向指数と月例経済報告

2019年05月28日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

今日はトランプ大統領が来日して4日目です。今日は、横須賀で海上自衛隊の護衛艦「かが」に乗艦され、その後大統領専用機で出国される予定です。

そんな中、昨日5月27日、経済社会総合研究所から2019年3月の景気動向の改定値が発表されました。

3月分CIの改定値はご覧のとおりです。

先行指数 96.3
一致指数 99.6
遅行指数 104.6

基調判断:景気動向指数(CI一致指数)は悪化を示している。

先行指数、一致指数ともに速報で発表された数値と変化はなく、基調判断は「悪化」のままでした。

前回お伝えしたように景気動向の基調判断は機械的に判断されています。原則として3ヶ月以上連続して、3ヶ月後方移動平均線が下降した場合、基調判断は「悪化」になります。人によるバイアスがかかっていないので機械的な判断が可能です。

先週末発表された、月例経済報告と比べてみるとその違いが良く分かります。


月例経済報告
景気は、輸出や生産の弱さが続いているものの、緩やかに回復している。

(我が国経済の基調判断)
・個人消費は、持ち直している。
・設備投資は、このところ機械投資に弱さもみられるが、緩やかな増加傾向にある。
・輸出は、弱含んでいる。
・生産は、このところ弱含んでいる。
・企業収益は、高い水準にあるものの、改善に足踏みがみられる。企業の業況判断は、製造業を中心に慎重さがみられる。
・雇用情勢は、着実に改善している。
・消費者物価は、このところ緩やかに上昇している。

先行きについては、当面、弱さが残るものの、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される。ただし、通商問題の動向が世界経済に与える影響に一層注意するとともに、中国経済の先行き、海外経済の動向と政策に関する不確実性、金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある

こうやって比べてみるとずいぶんと違うと感じませんか。
月例経済報告の方がいい内容に見えてしまいます。

景気のピークがいつなのか。判断するのは難しいことですが、それを判断するうえで政府が発表する景気動向や月例経済報告は有効に活用できるツールです。

判断に悩んだら、読み込んでみるのも相場分析に有効かもしれませんね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・景気動向指数-内閣府
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.html
・月例経済報告-内閣府
https://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/getsurei-index.html

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