フジトミ証券株式会社は投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

コラム

マーケット情報

地域によってこんなに違うガソリン価格

2022年07月26日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

週末プラプラしていたら、地域によってガソリン価格がずいぶん違うことに気が付きました。

具体的に言うと東京の八王子市付近と神奈川の川崎市付近の違いです。

車で1時間も掛からない距離ですが、レギュラーガソリンの価格が10円ほど違いました。
川崎のスタンドで見たガソリン価格は163円/リットルほどでしたが、八王子に近づくと160円/リットルを割り込み、安いところでは153円/リットルで給油することができました。再び川崎市に戻ってくるとスタンドの表示は163円/リットルだったので、ほんの僅かな距離ですが、街によって平均小売価格に違いがあるようです。

八王子と川崎で地価や賃金がそれほど違う訳ではないのに、どうしてガソリン価格の違いが生じるのでしょうか。

この価格差、全国的にはどうなのか。

調べてみました。

次の日本地図は、資源エネルギー庁発表の石油製品価格調査のデータを日本地図に埋め込んだものです。

都道府県別レギュラーガソリン小売価格(2022/7/19調査)

出典:資源エネルギー庁

各都道府県に表示した数値がレギュラーガソリン小売価格、★が製油所の場所を表しています。

ガソリンは製油所で作られますが、原料である原油は中東からタンカーで運んできているので、基本的に製油所は大都市近くの海岸沿いにあります。

「製油所に近い方がガソリン価格は安い」という話は聞いたことがありますか?

現在稼働している製油所があるのは、北海道、宮城、茨城、千葉、神奈川、愛知、三重、和歌山、大阪、岡山、広島、山口、大分の13道府県です。

全国を通じていえることですが、製油所のない日本海側よりも製油所が集中している太平洋側の方がガソリン価格は低めです。輸送コストが抑えられる分、製油所のある県は、ガソリン価格が低いようです。

ちなみ大分は九州で唯一製油所を持つ県ですが、小売価格は、長崎に次いで日本で2番目の高さでした。大分のガソリン価格が高いことは大分県県庁も認識しているようで県のホームページには自由競争の結果、大分のガソリン価格は平均よりも10円程高値をつけているとの説明がありました。

興味がある方は覗いてみてください。
レギュラーガソリン小売価格について-大分県ホームぺージ

自由競争の結果、日本で最もガソリン価格が安かったのは「埼玉県」でした。
不思議なことに製油所を持つ茨城、千葉、神奈川よりも埼玉の方が安く販売されています。

どうして埼玉の価格が日本で一番安いのか。明確な答えは解りませんでしたが、交通量が多く関東の製油所からの距離が近く、平地で地価が安いことなどが、埼玉が日本一の理由なのかもしれません。

埼玉には、東北自動車道と関越自動車道、常磐自動車道などが通っており、東日本流通の拠点です。

遠方に出かける時、どこで給油するか迷いますが、迷ったら埼玉で給油したら良いと思います。

自動車で出かける時の参考にしていただけたら幸いです。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


製油所の所在地と原油処理能力(2021年3月末現在)
石油製品価格調査

新規口座開設キャンペーン開催中

コンサルタント取引限定キャンペーン1

コンサルタント取引限定キャンペーン2

一覧へ戻る

各種資料請求・WEBセミナー