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北朝鮮のミサイルと相場変動

2022年10月04日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

本日7時22分頃に北朝鮮から発射されたミサイルは7時29分頃に日本の東北地方上空を通過し、日本から約3000キロ離れた太平洋に落下しました。北朝鮮のミサイルが日本列島上空を通過するのは2017年9月以来5年ぶりのことです。今回のミサイル発射によってJアラートが発動され、東北新幹線は7時27分から盛岡-新青森間で運転を見合わせました。

北朝鮮から東北地方までの直線距離はおおよそ1100㎞ほどですが、その距離を僅か7分で到達してしまう速度でミサイルが飛んできました。ちなみにマッハ1が時速1234.8㎞なので、ミサイルは平均速度マッハ7.6ぐらい出ていた計算です。最高時速はもっと早いものだったと考えられます。

ほんの数分でミサイルがやってきてしまいますが、ミサイル到達よりも先にJアラートが発動するので、車両を止めるなどの緊急回避策は取れそうです。1、2分でできることは限られていますが、その時間で何をすれば良いのか。窓際を避けるとか地下に逃げるなど事前に決めておいた方が被害を最小限に軽減できそうですね。

さて、今回のミサイル発射はマーケットに影響を及ぼしたのでしょうか。その時の反応を見ていきたいと思います。

①為替
ドル円

(出所:TradingViewによるドル円チャート

Jアラート発生直後、0.15円(15銭)ほど円高に振れる場面がありましたが、大きな混乱は確認されませんでした。

②株式
日経225先物

(出所:TradingViewによる日経225先物チャート

ミサイル騒動が起きた7時30分前後の時間は、株式市場オープン前だったためその瞬間の値動きはありませんが、日中立会は夜間終値よりも40円高い26,640円でスタートしました。ミサイル騒動よりもNY株式市場の動向の方がマーケットに与える影響が大きかったようです。

③商品
金先物

(出所:TradingViewによる金先物チャート

225先物同様、ミサイル騒動の時間は、休場でした。夜間立会の終値が7,863円、日中立会の始値が7,869円なので6円上昇しての再開となりました。有事が意識されての上昇というよりもレンジ内での値動きと判断した方が良さそうですね。

今回、市場の反応は限定的で有事を意識するような内容ではありませんでした。ミサイルが発射されたとの報道があっても、なんとなく他人事に思っている人が多かったのではないでしょうか。マーケットの関心事はもっと別のところにあるのかもしれませんね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


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