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前日比で相場分析-トレンドに乗れていますか?

2018年01月24日

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皆様、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

今朝、家でニュースを見ていて、ふと気になるニュースがありました。

「NYダウは3日ぶりに下落し、前日比3.79ポイント安の26210ドルで取引を終了しました。」

単純な話、「昨日は前日比で下げた。」というただそれだけの話なのです。しかしながら、トレードする人にとって上がったか下がったかは勝ち負けに影響する重要なファクターです。

NYダウの価格変動をみてみると、2016年末の終値は19805ドル、2017年末の終値は24820ドル(価格はくりっく株365より)でしたので、1年間で25.32%価格上昇した計算になります。

2016年末にレバレッジをかけずにNYダウを取引していたと仮定した場合、資産は25.32%増加したはずです。投資家にとってとても勝ちやすい値動きだったようです。
さて、今回私が気になったのは、前日比です。前日終値と当日終値を比較し、上昇していたかそれとも下落していたかを見るシンプルな相場分析です。

2017年、くりっく株365市場で取引できた日数は259日でした。そのうち上昇した日が150日。下落した日が109日でした。単純に終値で買って翌日の終値で反対売買をおこない決済するという行為を繰り返したとすると2017年は150勝109敗で大きく勝ち越しでした。

同じ計算を日経225でおこなうと上昇が136日。下落が123日でした。日経225においても上昇が13日多いので、こちらも勝ち越しです。

逆に負け越しになっているのが米ドル円です。全259日のうち、上昇が125日。下落が134日でした。

表にすると次のとおりです。

Nyダウ 日経225 米ドル円
営業日 259 259 259
上昇 150 136 125
下落 109 123 134

 

今回はNYダウのデータを少し、掘り下げて考えてみます。

NYダウの勝敗は、150勝109敗ですので勝率は、0.579です。

 

検証1.負けた翌日に買う。

「前の日は負けたし、そう何日も負けは続かないだろう。」との目論見から前日比がマイナスだった日だけ買ったらどうなったか。

下落だった109日の翌日の相場は、上昇が57日。続落が52日でした。勝率は0.523ですので勝ち越していますが、何も考えずに全営業日に売買した際の勝率は0.579ですのでそれに劣っています。このやり方はあまり得策ではなかったようです。

 

検証2.勝った翌日に買う。

「昨日の上昇は今日も続くだろう。」との目論見から前日にプラスだった日だけ買ったらどうなったか。

2017年上昇した日は、150日ありました。その翌日も上昇した日は92日。残念ながら下降してしまった日は58日でした。勝率では0.613でしたので、すべての日に売買するよりも勝率が高くなっています。

 

検証3.2営業日連続して上昇した翌日に買う。

「2日連続して上昇しているし、今日も上昇するだろう。」との目論見から2日続けて上昇した日にだけ買ったとします。その翌日も上昇した日は58日。逆に下降した日は34日でした。勝率は、0.6304です。2連勝を狙ったときの勝率は0.613でしたのでそれよりも高い勝率になりました。

 

検証4.3営業日連続して上昇した翌日に買う。

「3日続いて上昇しているので、4日も上がるだろう。」との目論見から3日連続して上昇した翌日に買った場合です。上昇が38日、下落が20日でした。勝率は、0.655ですので、さらに勝率がよくなっています。

まとめると次のようなデータになりました。

すべての日に取引する・・・0.579
下落した次の日に買う・・・0.523
上昇した次の日に買う・・・0.613
2連騰の次の日に買う・・・0.6304
3連騰の次の日に買う・・・0.655

負けた次の日に買う行為は、下げた分の戻りを期待しての買いですが、勝率でみると、何も考えずに買った際よりも悪い結果になっていたことが解ります。また、上昇した翌日に買う行為は勝率を高め連続して上昇した翌日に買った際は、その勝率をさらに高めていることをデータが示しています。

違うデータでも検証する必要がありますが、2017年のNYダウに限っては、
前日比のデータからも一度形成されたトレンドは継続される傾向にあるようです。

今後の売買の参考にしていただけたら幸いです。

今日も素敵な一日になりますように。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

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