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今晩の雇用統計、サプライズはあるのか。

2022年07月08日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

本日、7月8日(金曜日)は米雇用統計の発表があります。
アナリスト予想では、非農業部門雇用者数が26.4万人の増加、失業率が前回と変わらず3.6%になるだろうと考えられています。

この予想、過去の実績と比べるとどうでしょうか。

アメリカ非農業部門雇用者数

出典:米労働省

グラフは過去1年分の非農業部門雇用者数を表示させています。5月に発表された雇用者数は39.0万人と直近1年間で最も少ない人数でしたが、今回はさらに少ない26.4万人の増加になるだろうと予測されています。

失業率

出典:米労働省

失業率は、4カ月連続して3.6%になるだろうとの予測です。この3.6%という数字は、新型コロナウイルス流行直前2020年2月に付けていた値と0.1ポイント差ですので、完全雇用に近い状態と言ってよいでしょう。

前回FOMCが開催されたのは6月14日から15日にかけてのことで、政策金利は0.75%引き上げられ1.50%-1.75%に改定されました。雇用統計の調査期間は6月12日から6月18日なので調査期間中に利上げが実施されたことになります。

政策金利が上昇すると、銀行の金利も上昇します。上昇するのは預金の金利だけではなく、借入金利も上昇します。主要なアメリカの銀行における貸出し金利は、6月15日までは4.00%でしたが、6月16日以降4.75%に引き上げられました。

企業は、一部の無借金企業を除き、銀行からお金を借りて事業運営していますので、貸出し金利の引き上げは、企業収益を減少させてしまいます。

今回の雇用統計でその影響が数字に表れるのかどうか。確認したいですね。

ちなみに米国10年債利回りと政策金利とのギャップはご覧のようになっています。

米国10年債利回りと政策金利

前回の利上げ以降、10年債利回りは徐々に下がっており、7月7日時点では政策金利との差は1.258%まで狭くなっています。10年債利回りの反応を見ると利上げはそれほど長く続かないのかもしれません。

実体経済がどうなっているのかを知る上でも今晩の雇用統計はとても重要になってきます。

注目の雇用統計発表は日本時間21時30分です。

今週もありがとうございました。来週もよろしくお願いいたします。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

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