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中古車、ドレス、レンタカー、洗濯機価格が上昇!?

2021年08月12日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

日本時間8月11日21時30分、アメリカの消費者物価指数が発表されました。

消費者物価指数は、通常それほど注目される指標ではありませんが、今回は内容次第でFOMCが金融政策縮小(いわゆるテーパリング)の実施時期を早める可能性が高まるとの観測で、注目度がアップしました。

今回発表された消費者物価指数は、前年同月比で5.4%のプラス、食品・エネルギーを除いたコアも4.3%のプラスでした。

消費者物価指数の推移をグラフにしたものが次の図です。
米-消費者物価指数-前年同月比

出典:米労働省

5%を上回る物価の上昇が3ヵ月続いています。

品目別で特徴的だったものをピックアップするとご覧のような結果でした。

・洗濯機   ・・・ +17.9%
・男性パンツ ・・・ +11.2%
・女性ドレス ・・・ +18.8%
・新車    ・・・ +5.7%
・新トラック ・・・ +6.8%
・中古車   ・・・ +41.7%
・テレビ   ・・・ +9.9%
・レンタカー ・・・ +73.5%
・航空料金  ・・・ +19.0%

先月に引き続き中古車価格はプラス41.7%となり、値上がりが続いています。新車、新トラック価格も中古車ほどではありませんが、上昇が確認されました。
同じ自動車を使ったサービスであるレンタカー価格のプラス73.5%や航空料金のプラス19.0%を見るとアメリカ国民がこれまでとは比べ物にならないほど活動的になってきていることが想像できます。
アパレルでは、女性ドレスや男性パンツ価格も上昇しています。なぜ価格が上昇したのか公表されていませんが、コロナによって自粛していたパーティーや延期していた結婚式などが執り行われる機会が増えているのかも知れません。
人々の活動が増えるとどうしても増えてしまうのが、汚れた衣類です。活動量の増加によって洗濯機の需要が高まったことが価格に影響しているのかも知れません。
意外だったのが、テレビ価格の上昇です。ちょうど東京オリンピックが開催された時期なのでオリンピック観戦のためにテレビを買い替えた方が多かったのかも知れませんね。

各品目の上昇からもアメリカ国民の活動が去年とは比べ物にならないほど活発になってきていることが確認できました。

これまでFOMCは「一時的な物価上昇」との見解でしたが、今回発表された消費者物価指数でその見解に変化があるかどうか。今後の発言に注意したいですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


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