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アルゼンチンペソ円-日足チャート

2018年05月22日

 

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

今日はアルゼンチンについてのお話です。

なぜ、今アルゼンチンなのか。

アルゼンチンの通貨であるアルゼンチンペソのレートがすごいことになっているからです。

アルゼンチンペソ円をチャートで見るとご覧のとおりです。

 

アルゼンチンペソ円-日足(2017年4月以降)

2017年4月以降の値動きを表したチャートですが、ご覧のとおり2018年5月に入ってからもう一段値下がりし、1アルゼンチンペソの対円レートは5円を割り込んでしまいました。

昨日2018年5月21日の終値は4.5579円でした。

もう少し長めの2015年以降の値動きをチャート化したものが次のものです。

 

アルゼンチンペソ円-日足(2015年1月以降)

どうしてこんなに安くなってしまったのでしょうか。

そこには米国の長期金利が大きく関係しているようです。

5月22日現在、アメリカ10年債の利回りは3.052%と3%を上回る水準まで上昇してきています。
今から約1年半前の2016年10月頃は2%を下回る低利回りでしたが、今は3%を上回っていますので1%以上上昇してきた計算になります。

米国の金利上昇の影響を受けたのが新興国通貨です。

新興国通貨の多くは自国の政策金利を高めに設定し金利を目的とした資金流入を狙う傾向にあると言われています。

信用度が高い国の金利が2%以下から3%以上の水準まで上昇したことにより、高利回りだけど信用の低い国への投資を手仕舞いし、信用度が高い国にシフトする流れが今回起きてしまいました。

もともとアルゼンチンの政策金利は27.25%と他の国とは比較にならないほど高いのですが、通貨の下落受けて4月27日に30.25%に引き上げ、5月3日に33.25%にひきあげ、5月4日に40.00%まで引き上げられました。政策金利が引き上げられたのは通貨安をくい止めるためでしたが、市場の反応は思惑通りにいきませんでした。

過去に何度かデフォルトを経験があるアルゼンチン国民は、保有する資産をアルゼンチンペソから米ドルに退避させる行動をとっているようでその動きがさらなる通貨安を引き起こしています。

 

アルゼンチンペソ円-日足(1992年以降)

20年前は100円以上していたんですね。

当社でも取扱いがある「くりっく365」でアルゼンチンペソの取引はできませんが、アルゼンチン同様、高金利が売りな新興国通貨とのペアであるトルコリラ円もジリジリと値下がりしていますので他人事ではありません。

アメリカの利上げ実施はこれからです。

米国の利上げは、他国経済に大きな影響を与えることが考えられるので他の通貨をトレードしている方も注意してください。

本日はアルゼンチンペソについてお伝えしました。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

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