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あさりの産地問題

2022年02月14日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

先週の木曜日と日曜日、都心でも雪が積もるのではないかとの予報がでていましたが、終わってみればそれほど大きな被害が発生しなかったことは幸いでした。

前々回のコラム:東京における過去の積雪データでもお伝えしましましたが、東京の積雪ピークは2月です。

ここから数週間を乗り切ればだんだんと暖かくなって、春を感じる日が増えてきそうですね。

さて、個人的に春の食べ物で好きなのが「あさり」です。私は毎年春になるとボンゴレビアンコが無性に食べたくなります。あさりの旬は年に2回あり、春が3月から4月、秋が9月です。どちらも産卵期前で身入りが良く、美味しくいただける時期ですが、潮干狩りをおこなう春の季節が一番の旬です。

あさり好きにはとても残念なニュースですが、今回、熊本県産あさりの産地偽装が発覚しました。
消費者庁が定める食品表示基準によると水産物を2ヶ所以上で養殖した場合、最も畜養期間の長い場所を原産地として表示するとしています。

第3章 生鮮食品-(生鮮-33)P20参照
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/assets/food_labeling_cms101_210317_09.pdf

この基準に従って産地表示するのであれば、外国で畜養されたあさりを日本に輸入し、外国で畜養された期間よりも長い期間国内で畜養すれば、国内産のあさりと表示できることになる訳です。

農林水産省が令和4年2月1日に発表した「広域小売店におけるあさりの産地表示の実態に関する調査結果概要」によると、あさりのDNA分析をおこなった結果、熊本県産として販売されている31点のうち30点に外国産が混入している可能性が高いというものでした。

広域小売店におけるあさりの産地表示の実態に関する調査結果について
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/kansa/220201.html

今回行われた調査方法はDNA分析によるものです。DNA分析では「どこで畜養されたか?」を調べることはできないので、この検査で産地偽装されたのかどうか調べることはできないはずですが…。

今回起きたあさりの産地問題は、産地偽装にあたるのでしょうか。妙な「からくり」があると本当の産地がどこなのか疑いの目で見てしまいますよね。

今回の問題で本当に被害を受けているのは、100%熊本産のみを取扱っているあさり業者だと思います。

安心して安全な食材を購入できる日が訪れますように。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


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