原油価格からこの先のガソリン価格がわかる!?
2018年04月26日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
今日は木曜日ですので、野菜の話から。。。
昨日発表された食品価格動向調査(野菜)によるとほとんどの野菜が平年を下回る水準まで値下がりしていきました。レタスが1キロあたり348円、トマトが1キロあたり631円まで値下がりし、レタスは平年比で81%、トマトは89%と割安感を持って購入できる価格となっています。
消費者にとってはうれしいニュースです。
さて、今週末を迎えると春の大型連休です。
車で遠くまで出かけられる方も多いかと思いますが、そんなドライバーが気になるのがガソリン価格ではないでしょうか。
昨日の産経新聞でも大型連休中もガソリン価格は高止まりする見込みとの記事が掲載されていました。円安やシリア情勢によって原油価格が上昇したことがガソリンの価格上昇要因となっているようです。
ところで、普段何気なく入れているガソリンですが、その価格構成ってどうなっているのかご存知でしょうか。
ガソリンには多くの税金が課されています。
1リットルあたり53.8円のガソリン税が掛かっています。
それ以外でもガソリンを精製するのに必要な原油には石油石炭税がかかっており、原油1リットルあたり2.8円の石油炭素税が掛かります。
先週の全国小売価格平均は144.1円でしたが、ガソリンには消費税が掛かりますので約11.1円が消費税として課せられている計算になります。
小売価格144.1円からガソリン税53.8円、石油炭素税2.8円、消費税11.1円を引いてでてきた「76.8円」がガソリンの本体価格ということになります。
ガソリン税と石油炭素税は固定値なので、ガソリン価格を決定しているのはガソリン本体価格ということになります。
ガソリンの原材料は原油ですので、原油価格とガソリン価格は切っても切れない関係性にあります。
両者をグラフにしたものが次のグラフです。
オレンジ色の線がTOCOM原油価格、青い線が小売本体価格です。
当然ですが、同じような値動きをしていますが微妙にずれているように見えませんか?
解りやすいように高値と安値にラインを引くとご覧のようになります。
TOCOM原油の価格変動よりもガソリン本体価格の変動方が3週間から4週間ほど遅いことが解ります。
言い換えれば、原油からガソリンへの価格転嫁には3週間から4週間ほどかかっていることになります。
原油価格はシリア情勢と円安の影響から上昇中していることを考えるとこの先3週間から4週間高値での推移が続くことになりそうですよね。
大型連休中、遠出を予定されている方は早めに満タンにしておいた方が出費をおさえられそうです。
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参考文献:
産経新聞
https://www.sankei.com/life/news/180425/lif1804250032-n1.html
資源エネルギー庁
http://www.enecho.meti.go.jp/statistics/petroleum_and_lpgas/pl007/results.html#headline1