６月２７日の週の商品相場見通しです。

　世界的な相次ぐ利上げによって景気減速が懸念され、海外原油の急落をもたらしました。国内の中東産原油も１１月限で７万６０００円台まで急落しました。週末は安値拾いの買いで海外原油が急反発しており、ドバイ原油も大きく買い直されています。
　ただ、海外原油は期近限月の独歩高で、先週から逆ザヤ幅が大きく拡大しており、ドバイ原油１１月限に相当するＷＴＩ期近１２月限の上昇幅は期近８月限の半分以下にとどまっています。将来的な原油相場の値崩れを想定した動きであり、引き続き、戻り売りが無難とみています。

　ＮＹ金はレンジ内で推移しています。週末のＮＹ株価の急騰によってアメリカの長期金利がまた上昇しており、月末・四半期末にかけての整理商いに下振れも警戒されます。金標準は７９００円を挟む波乱の展開がまだ続きそうで、小刻みに対処したいです。
　７月に入れば、インフレヘッジの買いが再燃するとみられ、積極的に買いを狙いたいところです。

　トウモロコシは、波乱の展開が続きそうです。国内は厳しい暑さに見舞われていますが、アメリカのコーンベルトの熱波は解消され、現在は平年並の気温となっています。７月の天候も平年並みの予想で、熱波の予報は現在、見当たりません。目先は３０日に発表される作付面積と全米在庫が注目されますが、いずれも弱い内容が予想されており、それを意識しての軟調地合いが予想されます。買いはその発表を受け、下押ししたところを狙いたいです。今週末が絶好の買い場になるとみています。