８月２９日の週の商品相場見通しです。

　週末のシカゴ取穀物引終了後にプロファーマーから明らかにした生産高事前予想は１３７憶５９００万ブッシェルで、１２日にアメリカ農務省が明らかにした１４３憶５９００万ブッシェルを大きく下回っています。高温・乾燥した天候によって、ミシシッピ川以西の地域の作柄が８月に入って一層悪化しており、東部がこれをカバーすることにならないと指摘しています。この発表を受け、週明けのシカゴトウモロコシは大幅続伸が予想されます。
　さらに、欧州と中国の干ばつも深刻な状況で、今週は大幅上伸も十分考えられます。
　このため、国内のトウモロコシは週明けから積極買いを仕掛けてみたいです。
　ＮＹ金は、パウエルＦＲＢ議長の発言を受け、急反落し、再び１７４０ドル台に沈んでいます。長期金利の上昇を無視して強引に買い進まれたことがアダになっています。
　パウエルＦＲＢ議長は、リセッションが懸念されるものの、雇用がしっかりしているため、金融引き締め強化を継続するとしています。そのため、週末に発表される雇用統計は一段と注目されることになるでしょう。
　金標準は、強弱材料が交錯する中、７６００円台での取引が続きそうです。逆張りの短期勝負が無難です。
　東京の中東産原油は、週末にかけて大きく下落しており、高値から４０００円も急落しています。週末の海外原油は、期近限月が上昇も、期先が続落しており、それを嫌気し中東産原油も下落しています。週明けの海外原油の期先限月の動きからも目が離せません。
　ただ、欧州のエネルギー供給不安もあり、今後の海外原油の出直りを期待して、買い下がっていきたいです。