８月２日の週の商品相場見通しです。

　デルタ株の感染拡大による影響は限定的で、欧米での石油需要の拡大観測からＷＴＩは７４ドル台まで週末に急伸しました。
　ところで、週末に、イスラエルの石油タンカーに攻撃があり、攻撃相手はイランとみられています。中東の緊張が高まるかどうか、まず週末の海外原油、特にブレントの動きが注目されます。
　８月も上昇基調を継続するとみて、週明けに新甫発会するドバイ原油１月限の買いを仕掛けていきたいです。

　ＦＯＭＣ声明を受け、１８３０ドル台まで急伸したＮＹ金でしたが、週末にはドル高を嫌気して反落しています。１８１０ドルから１８３０ドル台でのレンジ取引が予想されます。
　週末の夜間取引で６４００円割れをみせた金標準ですが、今週末の雇用統計を前にして、小刻みに対処したいです。

　ところで、メルセデスベンツが２０２５年から新車販売を原則、電気自動車にすると公表してから、白金の地合いは戻り売りになっています。自動車用触媒としての需要の後退が前倒しとなるため、需要悪化懸念から１０００ドル割れも予想されます。どこまで行っても戻り売りです。　

　トウモロコシは、週末にまとまった雨がみられ、週明けの一段安も予想されますが、それ以降、しばらく乾燥した天候が予想されており、乾燥リスクを買う動きになるか注目されます。天気予報に一喜一憂する相場が続きそうです。

　ゴムは２２０円台まで上伸していますが、引き続き、ＮＹ株価次第の動きになるとみられます。