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5月17日(月)今週の商品相場見通し

2021年05月17日

フジトミ チーフアナリスト齋藤和彦より、5月17日の週の商品相場見通しをお送りします。

 12日に発表された4月のアメリカの消費者物価指数が12年7か月振りの高い伸びを示したことで、大規模な金融緩和の見直し、手始めとして量的緩和の縮小を示すテーパリングが示唆されるとの思惑が高まり、金融市場の大崩れをもたらしました。
 ただ、13日に発表された卸売物価指数もかなり強い内容でしたが、対照的に上昇していた長期金利が低下し、週末に発表された弱気な小売売上高を受け、さらに長期金利が低下したことで、NYダウが大きく買い直され、NY金も1850ドルを試す水準まで大きく買い進まれています。
 FRB理事による金融緩和策維持の指摘も金融市場からの投機資金引き揚げに歯止めをかけたようです。
 しかし、アメリカの景気回復は着実に進行するとみるべきで、テーパリング移行も時間の問題とみられます。
 NY金期近6月限の整理商いもここからが本番を迎えますが、テーパリングを意識して、買いポジションの乗り換えには消極的で、手じまい売りの整理商いから、再び1820ドル前後までの値崩れも予想されるため、1850ドル前後のNY金の値位置を踏まえて、短期勝負の売りを仕掛けてみたいです。

 週末の海外原油も、長期金利の低下やドル安から急反発していますが、欧米の石油需要の回復は低調であること、インドや東南アジアの感染拡大を踏まえると、WTIの65ドル台半ば以降は、ドバイ原油の売り場提供とみています。4万4000円台は前回同様、売り上がってみたいです。

 前週末にかけて急落したゴムですが、産地の感染拡大によって、産地の自動車生産の縮小による在庫積み上げ、それを警戒しての中国への輸出攻勢もあり、戻り売りスタンスを維持したいです。

 トウモロコシは、シカゴコーンの大幅安を受け、高値から3000円の大幅安をみせています。シカゴ市場ではファンド筋の資金引き揚げに拍車がかかったための急落ですが、週明けの一段安で目先の安値を付けるとみられ、国内のトウモロコシも3万3000円台は買い下がってみたいです。

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