日経平均株価は今年初の４日続伸で、前日比210円10銭（1.10％）高の１万9289円43銭で取引を終了した。米株高や円安基調、米国時間26日にトランプ米大統領が発表する見通しの税制改革案への期待感が買いを誘発させ、高値引けとなった。
　仏大統領選第１回投票や北朝鮮軍創立記念日の動向が懸念されたリスク回避で膨らんだ円の買い持ちを減らす動きが観測された他、トランプ米大統領の減税案に関心が寄せらた。トランプ大統領は米国企業が海外に持つ２兆6000億ドル（約289兆円）超の利益のレパトリ（本国還流）への税率を10％とする案を示す模様だ。また、パススルー事業体の構成員所得への最高税率を39.6％から15％に引き下げる案も盛り込まれるらしい。
　ＴＯＰＩＸも続伸し、前日比18.20ﾎﾟｲﾝﾄ（1.2％）高の1537.41で取引を終えた。東証１部の売買代金は２兆5099億円、売買高は20億3553万株だった。東証１部の値上がり銘柄数は1655、値下がりは294、変わらずは65だった。

　日経平均先物6月限は5日続伸し、190円高の19280円で取引を終了した。売買高は4万4392枚。日経先物は寄値が日中安値となったことから、一目均衡表の雲の下限(19150円)がサポートとして意識されていた様だ。雲の上限(19240円)を終値でクリアし、５日線(18886円)が25日線(18780円)を上回りゴールデン・クロスを形成した。目先の上値メドとして19500円の節目が意識され、為替相場次第では、先物の年初来高値(19680円)を意識する展開が想定される。

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