米国株式市場は反発。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は1.08％上昇して2374.15で取引を終え、NYダウは216.13ドル（1.05％）高の20763.89ドルで取引を終了した。ナスダック総合指数は1.24％上げて5983.82と、過去最高値を更新した。フランス大統領選挙の第１回投票結果を受けて、米国株式市場でも安心感が広がった。また、トランプ米大統領は26日には、税制改革のおおまかな骨子を発表することになっている。ウォール･ストリート･ジャーナル(WSJ)紙電子版は、トランプ大統領が26日に法人税率を35％から15％に引き下げる方針を発表と報じている。25日にムニューシン財務長官とコーン国家経済会議(NEC)委員長が会合を開き、トランプ大統領らと減税策を協議するという。セクター別ではバンク・オブ・アメリカやJPモルガンなど銀行中心に金融セクターの上昇を牽引した。
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物６月限は前週末比39セント（0.79％）安い１バレル＝49.23ドルと、３月28日以来の安値で終了した。ＯＰＥＣ主導の協調減産延長をめぐる先行き不透明感が台頭した。
　本日の日経平均は、欧米株の上昇を好感する動きが想定されるが、北朝鮮を巡る情勢が再び緊迫しており、リスクオフムード台頭も考えられる。25日は北朝鮮の朝鮮人民軍創設85年の節目で、弾道ミサイル発射や核実験を実施する可能性があるため株式市場でも警戒感を強まっている。東京では、北朝鮮問題に関する日米韓3カ国首席代表会合が開かれる予定だ。

【買い材料】

・米国株式市場＝仏大統領選受け安心感広がる、ナスダック最高値更新
・NYダウ上昇（20763.89、+216.13）
・ナスダック上昇（5983.82、+73.30）
・仏大統領選第1回投票結果を受けて、欧州株全面高に
・NY為替－ドル円109円後半、クロス円も上げ幅縮小
・ＮＹ外為市場＝ユーロ急伸、仏大統領選第1回投票結果で政治不安後退
・恐怖指数VIXは10.84、前日比大幅低下
・独ＩＦＯ業況指数、4月は6年ぶり高水準
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待

【売り材料】

・北朝鮮地政学リスク
・北朝鮮軍創設85年 米への対決姿勢を鮮明に
・トランプ政権、政策運営に不透明感
・ギリシャ、債務危機再燃
・NY原油は下落（49.23、-0.39）
・CME225先物は大阪取引所比で下落（18870、-70）

【その他注目点】

・北朝鮮問題に関する日米韓3カ国首席代表会合（東京）
・オーストラリア、ニュージーランド（アンザックデー）、休場

・米債券市場－続落、仏大統領選受けてリスクオフが後退
・欧州債－仏大統領選の結果受けて、独・英債は下落
・NY金先物－反落、仏政治的リスク後退で

・アセンテックが東証マザーズに新規上場(公開価格:2000円)

・トランプ氏「現状維持容認できず」、北朝鮮への追加制裁求める
・北朝鮮に新たな制裁、安保理の発動用意必要＝トランプ氏
・米独首脳が電話会談、北朝鮮による安全性の緊急課題めぐり協議
・仏共和党のフィヨン氏、党内指導的な役割から引退　
・オランド仏大統領、決選投票でマクロン氏支持呼びかけ
・仏大統領選決選投票、マクロン氏支持率6割＝世論調査
・メキシコ国境の壁建設めぐる予算で交渉継続＝米ホワイトハウス

《スケジュール》

08:50　　3月企業向けサービス価格指数
10:00　　伸銅品生産統計(3月)　　　　
14:00　　気象庁が3カ月予報発表　　

15:45　　4月仏企業景況感指数
22:00　　2月米住宅価格指数
22:00　　2月米ケース・シラー住宅価格指数
23:00　　3月米新築住宅販売件数
23:00　　4月米消費者信頼感指数
23:00　　4月米リッチモンド連銀製造業景気指数
26日02:00　米財務省、2年債（260億ドル）入札

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