皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
助手のムサシです。
★[小次郎講師]★
本日も「ファンダメンタルズ分析とチャート分析」の続き
☆[ムサシ]☆
よろしくお願いします。
【1、一回のトレードで取るリスク】
★[小次郎講師]★
ムサシ君、根源的な質問をするぞ。価格は何によって動く?
☆[ムサシ]☆
まあ例えば、原油であれば、生産量がどれくらいあるのかという供給と、世界でどれくらい消費されるのかという需要によって上がったり下がったりしますね。
★[小次郎講師]★
いわゆる需給というやつだね。
そして、それを分析するのがファンダメンタルズということになるね。
☆[ムサシ]☆
株価であれば、その企業の業績とか、世界経済・日本経済の景動向が影響してきます。
★[小次郎講師]★
そうだね。間違いではないが株式や為替のようにマーケットで価格が変動するものは、「売り手と買い手の力関係で動く」と理解しなければいけない。
☆[ムサシ]☆
売り手と買い手の力関係ですか?それは買いが多ければ価格は上昇する。
売りが多ければ価格は下がるということですね?
★[小次郎講師]★
そうだ。
☆[ムサシ]☆
それはその銘柄の需給と同じ意味ではないんですか?
★[小次郎講師]★
ほとんどのケースにおいて同じ。
しかし、ときたま食い違うことがある。
ファンダメンタルズを見るととてもいいのに、価格が下がっていくということがある。
そういうときにムサシ君ならどうする?例えばすごく景気のいい会社の株がどんどん下がりだした、なんて時。
☆[ムサシ]☆
チャンスですよね。好業績の会社の株が安く買えるのですから。
★[小次郎講師]★
と思って買うよな。
でも価格がさらに下がるということがある。どうする?
☆[ムサシ]☆
さらにチャンスですから、買い増しを検討します。
★[小次郎講師]★
さらに下がったらとしたらどうする?
☆[ムサシ]☆
ファンダメンタルズがいいんですよね?それなら上がるのを待ちます。
★[小次郎講師]★
それでも下がったら?
☆[ムサシ]☆
不安ですが、じっと我慢の子です。
★[小次郎講師]★
実はこのパターンが相場で大失敗をする典型的なパターン。
ときに相場はファンダメンタルズが最高にいいときに、どんどん下がっていく。
ファンダメンタルズが最悪に悪いときに、どんどん上がっていく。
ファンダメンタルズオンリーの人は、そのとき、市場が間違っているとよく言う。
市場には間違いはない。付いている価格が常に正解。
★[小次郎講師]★
こういうことがあるということを理解していない人は、投資においていつかやられてしまう。
だから、価格は何によって動くかと言うと、「売り手と買い手の力関係」というのが唯一の正解。
で、その売り手と買い手の力関係を分析するのがチャート分析と理解をするとチャート分析の位置づけがよくわかる。
☆[ムサシ]☆
なるほど。
★[小次郎講師]★
価格がファンダメンタルズを無視して動くことの原因としては、
①我々の知らない材料が実は他にあったなどということがあるし、
②国際的なシンジケートが仕掛けたということもある。
しかし、そんなことに関係なく、価格は信じられないほど逆行することがあるのだということを理解しよう。
☆[ムサシ]☆
怖いですね。
★[小次郎講師]★
それがファンダメンタルズを重視しすぎてはいけない理由だ。
しかし、ファンダメンタルズを軽視するのも正しくはない。売り手と買い手の力関係が何により動くかと言えば、それは以下のとおり。
★[小次郎講師]★
パーセンテージで言うと、価格変動の約70%はファンダメンタルズの変化と言っていい。
☆[ムサシ]☆
やはりファンダメンタルズの変化は大きいんですね。
★[小次郎講師]★
もちろん。そして20%はトレンドで動く。
☆[ムサシ]☆
トレンドで動くとは?
★[小次郎講師]★
一度上昇トレンドが出来ると、ファンダメンタルズが変化しても、そのまま継続していきやすい。トレンドには継続するという特徴がある。
☆[ムサシ]☆
トレンドは継続する!聞いたことがありますが、何故ですか?
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