皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
助手のムサシです。
★[小次郎講師]★
いよいよ本日は利益確定の正しい考え方をお教えする。
☆[ムサシ]☆
わくわくします。この連載もいよいよタートルズの極意のような部分に入って毎回目からウロコの連続です。
★[小次郎講師]★
今回もぼろぼろ落ちるぞ。
【1、利益確定の正しい考え方】
★[小次郎講師]★
まずはこちらのチャートを見てごらん。
☆[ムサシ]☆
これは金のチャートですね。
★[小次郎講師]★
2014年1年間の日足チャート。移動平均線を3本付けている。
いわゆる移動平均線大循環分析。
ちょうどフジトミさんの別のコラム、『小次郎講師秘伝のチャート分析』で現在連載解説中だ。
☆[ムサシ]☆
短期・中期・長期の3本の移動平均線を使うことによってエッジを浮き彫りにさせるという手法ですね。
★[小次郎講師]★
そうだ。エッジとは買いに有利な局面、あるいは売りに有利な局面を言う。
その代表選手はトレンド。上昇トレンドがあれば当然買方が有利になり、下降トレンドがあれば売方が有利になる。
☆[ムサシ]☆
トレンドには継続するという重要な性質がありますからね。
★[小次郎講師]★
そういうこと。
で、買いにエッジのある局面では3本の移動平均線の並び順が上から短期・中期・長期という並び順になって3本の線が安定的に右肩上がりになる。
上の図の赤丸で囲んだ部分だ。
逆に売りにエッジのある局面では3本の移動平均線の並び順が下から短期・中期・長期という並び順になって3本の線が安定的に右肩下がりになる。上の図の青丸で囲んだ部分だ。
☆[ムサシ]☆
わかりやすい。
★[小次郎講師]★
2014年という年を成功で終わらせるためには、あの赤丸の上げ相場を買いでしっかりと取って、あの青丸の下げ相場を売りでしっかりと取る。
それが出来るかどうかがポイント。
☆[ムサシ]☆
なるほど。
【2、トレンドフォロアーの宿命】
★[小次郎講師]★
トレンドフォロアーの宿命という話をしたかな?
☆[ムサシ]☆
すみません。覚えてません。もう一度お願いします。
★[小次郎講師]★
相場の仕掛け方には順張りと逆張りがある。
トレンドに乗っかって上昇トレンドなら買う、下降トレンドなら売るというのが順張り=トレンドフォローだ。
☆[ムサシ]☆
わかります。
★[小次郎講師]★
逆張りとは上昇トレンド中に上昇トレンドの終わりを先取りして売り、下降トレンド中に下降トレンドの終わりを先取りして買うという戦法。
もちろん上級者は両方を使い分けている。
ただし、一般投資家には逆張りはなかなか難しい。
もうそろそろ天井だと思って売った後にさらに大きく上がるとか、もうそろそろ底だと思って買った後にさらに大きく下がるということが時々ある。
そこでとんでもない失敗をする。
☆[ムサシ]☆
だから、一般投資家はトレンドフォローの方が勝ちやすいんですね。
★[小次郎講師]★
そのとおり、トレンドフォローは初心者でも勝てるトレーダーの基本。
☆[ムサシ]☆
だから、トレンド・イズ・フレンドと言われるわけですね。
★[小次郎講師]★
そうだ。しかし日本人は何故か逆張りが好き。
ちょっと価格が上昇するともうそろそろ下がるだろうと売りたがる。価格がちょっと下がるともうそろそろ底だろうと買いたがる。
☆[ムサシ]☆
思い当たります。
★[小次郎講師]★
そして、何度か成功した後に、とんでもない逆方向の動きに出会って全部はき出してしまう。
その繰り返し。
☆[ムサシ]☆
やはりトレンドフォローがいいんですね。
★[小次郎講師]★
それが基本。しかし、トレンドフォローにも欠点がある。
☆[ムサシ]☆
なんですか?
★[小次郎講師]★
頭と尻尾は市場に返すということは前に勉強したよな。
☆[ムサシ]☆
それはよく覚えています。
★[小次郎講師]★
上昇トレンドでトレンドフォロワーが仕掛けられるのは上昇トレンドが発生したというシグナルが出てから。
そのシグナルはどのトレンド系の指標を使っても底からしばらく上昇してからでないと出ない。
☆[ムサシ]☆
当たり前ですね。
大底で、これから上昇トレンドが出来るなんてことが読めたら苦労はありません。
それはむしろ逆張りになってしまう。
★[小次郎講師]★
そういうことだ。
トレンドの終了も同様。トレンドの終了は天井打ってしばらくしてからでないとトレンドが終了したということがわからない。
☆[ムサシ]☆
トレンドフォローはトレンドがある限り持ち続けるというのが鉄則ですから、そうなりますね。
それも前回勉強しました。
★[小次郎講師]★
ということは当たり前だが…
・・・
・・・
・・・