皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
助手のムサシです。
★[小次郎講師]★
いよいよこの長期連載も第5部に突入する。
☆[ムサシ]☆
ようやく5部ですか。凄い連載ですね。
★[小次郎講師]★
トレーダーのバイブルを作ろうと思ったら、当然こうなる。
☆[ムサシ]☆
でしょうね。第5部のテーマはなんですか?
★[小次郎講師]★
「仕切り」のルール。
☆[ムサシ]☆
おお、大事ですね。
★[小次郎講師]★
さて、仕掛けのルールはひとつでも仕切りのルールは二つ必要。
わかるかな?
☆[ムサシ]☆
わかります。
利益を確定するときのルールと損切りするときのルール ですね。
★[小次郎講師]★
そのとおり。では聞くがどちらが難しいと思う。
☆[ムサシ]☆
どちらでしょう?
損切りがうまく出来ないというのが一般トレーダーですから損切りの方ですかね?
★[小次郎講師]★
実は利益確定が一番難しい。
一般トレーダーは、利益は100万だろうが130万だろうが、利益なんだからいいじゃないかと思っている人が多い。
が、やはり取れるときにしっかりと取ることが大切。
☆[ムサシ]☆
でも欲をかいちゃいけないとよく言われますよね。
★[小次郎講師]★
欲はもちろんかいてはいけない。
頭とシッポを市場に返して残りの部分をしっかりと取れているかどうかがポイント。
だが、実はそれがなかなか難しいのだよ。
☆[ムサシ]☆
是非、教えてください。
【利益確定は値段で決めてはいけない!】
★[小次郎講師]★
利益確定は値段で決めてはいけない。
これがトップトレーダーの常識。
☆[ムサシ]☆
え?ほんとですか?
昔投資の勉強をはじめたとき、先輩から「買った瞬間に下がったらどこで損切りするか上がったらどこで利益確定をするかを決めてスタートするように」と教えられたんですが。
★[小次郎講師]★
だね。実はそれは古い教え。
☆[ムサシ]☆
古いんだ。
★[小次郎講師]★
何故古いか教えてあげよう。下図を見てごらん。
★[小次郎講師]★
1000円である銘柄を買ったとする。
で、ロスカットラインは900円、利益確定は1300円と決めたとする。
ムサシ君が言っているのはこういうことだよな?
☆[ムサシ]☆
そうです。
★[小次郎講師]★
ケース1、買った後価格が上がったとしても1300円まで行かなければ、失敗だよね。
結局ロスカットラインで手じまうことになる。
☆[ムサシ]☆
そうですね。
★[小次郎講師]★
ケース2、価格が運良く1300円まで到達し、その後すぐに天井を打つという展開になれば大成功だ。
1300円を付けたときに手じまっているからね。
☆[ムサシ]☆
そうですそうです。
★[小次郎講師]★
ケース3、価格が1300円まで上がった、で、買っているものを手じまった。
ところが、その後、価格はするすると1700円まで上がった。
このときは成功かな?失敗かな?
☆[ムサシ]☆
うーん、難しいですが、失敗かもしれませんね。
置いとけば大きな利益が取れたところを取り逃がしたわけですからね。
★[小次郎講師]★
そういうこと。ケース3も大失敗だ。
とすると、目標価格を決めて正解なのはケース2という実にまれなケースのみ。
後は全部失敗ということになる。
☆[ムサシ]☆
あちゃ。なるほど。
目標価格を決めて正解!というケースは実はきわめて少ないんですね。
では、利益確定はどういう考え方でやればいいですか?
★[小次郎講師]★
利益確定の考え方、それは…
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