2018.03.29掲載
皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
こんにちは。助手のムサシです。
☆【ムサシ】☆
よろしくお願いします。
【1、価格決定のメカニズム】
★【小次郎講師】★
板を学ばなければいけないのは価格決定のメカニズムを知るため。価格決定のメカニズムがわかれば、どうやったら有利な価格で買えるか、どうやったら不利な価格を掴まされずにすむかがわかる。
☆【ムサシ】☆
逆に言えば、それを知らなければ不利な価格を掴まされることが多いということですね。
★【小次郎講師】★
そうだ。
☆【ムサシ】☆
だとしたら、この知識は絶対に必要ですね。
★【小次郎講師】★
そういうこと。ここら辺も日本において正しい投資教育の欠如を感じる大きなポイントだ。実に嘆かわしい。だって、いろいろと投資の講座や情報商材が今はあるが、価格決定のメカニズムを教えているところがあるかい?
☆【ムサシ】☆
聞いたことがありません。
★【小次郎講師】★
投資教育は価格決定のメカニズムや資金管理・リスク管理を含め、体系的に教わってこそ初めて使い物になる。断片的に買うタイミングだけ教わっても、なんの役にも立たない。ところが、そういう中途半端なものばかりだ。投資教育に携わる人は猛省をしてほしい。
☆【ムサシ】☆
ということでこの講座は大事ですね。
★【小次郎講師】★
そういうこと。
【2、板寄せの価格決定メカニズム】
★【小次郎講師】★
ではまず、価格決定のルールについて復習しよう。
☆【ムサシ】☆
はい。
★【小次郎講師】★
価格の決定システムには板寄せとザラバがある。通常は取引のスタート時と終了時に板寄せを使い、その間はずっとザラバとなる。
【価格決定の種類】
板寄せ・・・たくさんの注文を集めてひとつの価格を決定する
ザラバ・・・ひとつの注文毎に相手を見つけてマッチングさせていく
☆【ムサシ】☆
質問です。板寄せでたくさんの注文の中からひとつの価格を決めるってのはどうやってやるんですか?
★【小次郎講師】★
例えば株式市場で朝一番の注文となると、昨日の立会終了時からたくさんの買い注文と売り注文が集まるよな。成行注文も買い注文と売り注文が多数出てくる。
☆【ムサシ】☆
でしょうね。
★【小次郎講師】★
で、昨日の終値からスタートして、買いが多ければ価格を上げ、売りが多ければ価格を下げと、価格を動かしていくとどこかで売り買いの枚数が一致する価格が出てくる。それが始値となる。
☆【ムサシ】☆
なるほど。するとたくさんの注文の中には成立するものと成立しないものが出てきますね。その優先順位はどうやって決まるんですか。
★【小次郎講師】★
それが価格優先・時間優先の原則だ。
【注文の優先順位】
・価格優先
成行は指値に優先する。
指値の売り注文は指値価格が低いものから優先
指値の買い注文は指値価格が高いものが優先
・時間優先
同じ指値の注文は注文を出した時間が早いものが優先。(成行注文も同様)
☆【ムサシ】☆
なるほど。まず成行注文が最優先され。その成行注文で買いが多ければ価格が上がり、売りが多ければ価格が下がる。すると指値注文が次第に成立していくわけですね。そこで売り買いの数量が一致したところで決定と。
★【小次郎講師】★
そうだ。
☆【ムサシ】☆
そうすると、板寄せ時に成立しないものが残りますね。それはどうなるんですか?
★【小次郎講師】★
成行注文は最優先されるので、ほとんどの成行注文は成立する。しかし、もし成立しないものが残ったら、それはその時点で取り消しとなる。
☆【ムサシ】☆
え?成行注文を出しても成立しないことがあるんですか?
★【小次郎講師】★
特種ケースだがある。例えば板寄せで成行の売りが1000枚、成行の買いが800枚だったとする。そして指値注文は全く無かったとする。すると800枚の買いと売りが成立して、残り200枚の売りが残る。その200枚は未成立ということで消滅。
☆【ムサシ】☆
知らなかった。指値で板寄せでは未成立だったものはどうなるんですか?
★【小次郎講師】★
それは指値の有効期限まで板に残る。
☆【ムサシ】☆
指値の有効期限?
★【小次郎講師】★
指値には有効期限がある。この有効期限がいつまで設定出来るかは会社によって違う。
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