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【第150回】投資の基本 その6

2018.03.02掲載

 

皆さん、こんにちは、小次郎講師です。

 

 

こんにちは。助手のムサシです。

 

★【小次郎講師】★
さて、板の話を続けている。今回もその続きだが連載150回を記念して核心の話をしたい。

☆【ムサシ】☆
連載150回おめでとうございます。すごい記録ですね。そして本日は板の核心ですか。楽しみです。
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★【小次郎講師】★
前回重要な価格について説明した。

☆【ムサシ】☆
勉強しました。重要な価格のところでは指値が大量にあるんですね。

★【小次郎講師】★
逆に言えば大量な指値があるところが重要な価格と言える。それを私は陣地と呼んでいる。

☆【ムサシ】☆
陣地ですか?

★【小次郎講師】★
価格変動を買方と売方の陣取りゲームと理解すると投資の世界がよくわかってくる。

【1、サボレジライン】

★【小次郎講師】★
ムサシ君は「サポレジ転換」という言葉を聞いたことがあるかな?

☆【ムサシ】☆
サポレジ転換ですか?全くありません。

★【小次郎講師】★
サポレジ転換とはサポートラインとレジスタンスラインが入れ替わること。つまり、かつてのサポートラインがレジスタンスラインになり、レジスタンスラインだったところがサポートラインになるということ。
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☆【ムサシ】☆
なるほど。よく見かけますね。

★【小次郎講師】★
たとえばドル円が90円から100円に向けて円安になってくると、必ず100円の手前で抵抗を受ける。ところがやがて100円を超えたとする。その後はレートが下がっても100円のところでサポートを受けて、なかなな100円を割れないなどということがあるね。これなどサポレジ転換の典型だ。

☆【ムサシ】☆
サポレジラインというのは100円のようなきりのいい数字で起こりやすいと思いますが、中途半端な数字でもサポレジになったりするんですか?

★【小次郎講師】★
なるなる。
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★【小次郎講師】★
こちらは2018年2月13日からの5分足。このときは107円50銭前後がサポレジラインとなった。

☆【ムサシ】☆
ほんとだ。

★【小次郎講師】★
そしてサポレジとして働いた価格はその後も重要な価格として意識され、しばらくしてからも支持線・抵抗線として働きやすい。覚えておこう。

☆【ムサシ】☆
了解です。

【2、陣取り合戦】

★【小次郎講師】★
さて、売方と買方は日々戦っているわけだが、まとまった買い注文を出せばするすると価格が上がる、まとまった売り注文を出せばするすると価格が下がるというものではない。たとえばこの例をみてみよう。
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★【小次郎講師】★
この板で500枚の成行買い注文を出したとする。価格はどこまで上がるかな?

☆【ムサシ】☆
1001円の100枚が成立して、1002円となって50枚が成立して・・・。えーと1008円まで上がりますね。

★【小次郎講師】★
そうだね。1008円までに売り指値が合計で500枚ある。もし、600枚の成行買いを出したら1010円まで価格が上がる。

☆【ムサシ】☆
ですね。

★【小次郎講師】★
ところがこの板で500枚の成行売り注文を出したとする。そのときの価格は?

☆【ムサシ】☆
1000円ですね。

★【小次郎講師】★
600枚の成行売りを出したら?

☆【ムサシ】☆
それでも変わりません。1000円です。なにしろ1000円のところにまとまった買い指値がありますからね。

★【小次郎講師】★
このように同じ1000枚の注文を出しても価格に大きな影響があるときとないときがある。

☆【ムサシ】☆
なるほど。わかります。

★【小次郎講師】★
ちょっと買いを出したら、するすると価格が上がっていくのがトレンド状態だ。

☆【ムサシ】☆
まとまった注文を出しても価格が大して動かないところがもみ合い相場ですね。

★【小次郎講師】★
そうだ。では価格変動は陣取り合戦ということを示す重要な例を紹介しよう。上記板では1000円のところに大量の買い指値がある。

☆【ムサシ】☆
1000円を打ち破るためだけで1000枚の売り注文が必要です。

★【小次郎講師】★
なんとか売方が頑張って1000枚の成行売りを用意した。そのとき価格はどうなる。

☆【ムサシ】☆
1000枚だったら価格は動きませんね。

★【小次郎講師】★
つまり価格は1000円のままだ。その次に300枚の成行売り注文を出したらどうなる?

☆【ムサシ】☆
えーと、暗算が苦手なんですが、たしか、992円まで下がるかと。

★【小次郎講師】★
だね。999円から992円までに300枚の買い指値がある。つまり992円まで下がる。同じ売り注文でも価格を大きく動かす売り注文と、大して動かさない売り注文がある。それは決して出す注文の大きさではなくて、市場に出ている指値の量で決まってくる。



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