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【第9回】 「パラボリック!」 後編

2014.08.15掲載

皆さん、こんにちは、小次郎講師です。

 

 

 

助手のムサシです。

 

 【パラボリックの巻(まき)下】

★[小次郎講師]★
本日はパラボリックの続き。
前回パラボリックは手じまいの指標として有効だという話を書いた。
たとえば、ボリンジャーバンドで有名なアナリスト、ジョン・ボリンジャー氏などもパラボリックを手じまいとして使っていると著書に書いている。

☆[ムサシ]☆
ボリンジャーさんが。それは注目ですね。

  【1、トレイリングストップ】

★[小次郎講師]★
そしてトレイリングストップの進化形という話をした。ここら辺を検証してみよう。
まずはトレイリングストップの復習。
トレイリングストップがいいのは、価格の上昇に応じてストップラインを引き上げることにより、

★[小次郎講師]★
ということが出来る。
つまり損小利大がすぐに実現出来るのだ。
下図は4000円で金を買った人が当初3900円にストップラインを設定していて、その後上昇に合わせてトレイリングストップを利用した例。

☆[ムサシ]☆
わかりやすいですね。
4300円まで上昇するとストップラインは4200円になっているんですね。
これならストップラインに引っかかっても利益だ。

★[小次郎講師]★
だろ。非常に便利だ。

  【2、パラボリックストップ】

★[小次郎講師]★
しかし、そういったストップラインを価格変動に合わせて変化させるという手法はもっとさまざまあっていいのではないか。
もっとよりよいトレイリングストップがあるのではということで注目されているのがパラボリックなのだよ。

☆[ムサシ]☆
パラボリックをトレイリングストップの改良型として使うのですね。

★[小次郎講師]★
そういうこと。まずは通常のトレイリングストップから特徴を整理するぞ。

☆[ムサシ]☆
ロスカットラインが上昇するのは価格が上昇したときだけですね。

★[小次郎講師]★
そうだ。それに対し、パラボリックをロスカットラインに使う「パラボリックストップ」の特徴は次のとおり。

☆[ムサシ]☆
これだけでも違いますね。
加速度をつけて上昇したときはその頂上とストップラインの間隔が離れ、ゆるやかな上昇のときはその頂上とストップラインの間隔がくっついていくんですね。

★[小次郎講師]★
そのとおり。
前回検証したように安定的な上昇なら、ストップラインも同じ幅での上昇となる。

☆[ムサシ]☆
こういう変化は有効なんですか?

★[小次郎講師]★
非常に有効。
もし、加速度をつけて上昇しているときは、一時的な押しもそれなりの幅になる。
ただそれは押し目であるのだから、そこで決済したくない。実は通常のトレイリングストップの欠点は常に最高値からの値幅が一定であること。
価格の上昇初期はその値幅で有効でも、上昇が激しくなるとそのストップ幅では簡単に引っかかってしまうという欠点があるのだ。

☆[ムサシ]☆
一時的な下げで引っかかってしまうのは欠点なんですね。

★[小次郎講師]★
上昇トレンドがある限りその上昇分を取り、上昇トレンドが終わったらいち早く手じまうというのがトレーダーの求める「ストップ」。

☆[ムサシ]☆
なるほど、上昇過程の一時的な下げで引っかかるのはもったいないというわけですね。

★[小次郎講師]★
逆に、上昇幅が緩やかになるということは、上昇トレンドの終わりが近づいているということを予感させる。
ということは少し下がったなら早めに手じまう方がいい。

☆[ムサシ]☆
そういう調整をしてくれるのがパラボリックストップ なんですね。

★[小次郎講師]★
そういうこと。今度は価格が動かなかったときの検証をしてみよう。

☆[ムサシ]☆
なるほど、価格が動かなくてもストップラインが切り上がっていくんですね。

★[小次郎講師]★
ここら辺がよく出来ている。
たとえば価格の横ばい状態が一定以上続けば、それは上昇のエネルギーが減少しているということ。
上昇のエネルギーが減少した後に、価格が下げ出したら、あっという間に価格は急落してしまう。
だから、価格が横ばいでも少しずつストップラインを引き上げるのは意味がある。
そして今度は価格が下げ出したときの検証。

☆[ムサシ]☆
価格が下げ出しても、ストップラインは1日ごと上昇していくんですね。

★[小次郎講師]★
ここら辺、通常のトレイリングストップと決定的に違うところ。

☆[ムサシ]☆
通常のトレイリングストップなら価格が動かなかったときや下げだしたときはそのままですものね。

★[小次郎講師]★
ここでわかるのはパラボリックストップには時間の概念があるということ。

☆[ムサシ]☆
時間の概念!?

★[小次郎講師]★
通常のトレイリングストップをたとえば、300円で設定しているとしよう。
最初に買ったときは買った価格の300円下にストップがある。
その後、価格の上昇に応じてストップラインも切り上がる。
そして、やがて価格の上昇が終了する。
するとそこから300円下がったところでストップラインにひっかかり決済される。

☆[ムサシ]☆
ですね。。

★[小次郎講師]★
その300円の下落は・・・



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