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パラボリックSARとは?見方と使い方|テクニカル分析

2025.07.02

1. パラボリックSARとは?|トレンドの流れを捉える視覚的指標

パラボリックSAR(Parabolic Stop and Reverse)は、相場のトレンド転換点をドット(●)で示すテクニカル分析指標です。開発者はRSI等で知られるJ.ウェルズ ワイルダー(J. Welles Wilder Jr.)氏で同氏の著書「New Concepts in Technical Trading Systems(邦題:ワイルダーのテクニカル分析入門)」(1978年)で発表されました。

SARとは「ストップ・アンド・リバース」の略で、途転(どてん)を行うことを意味します。
※途転(どてん)とは、現在の売買ポジションを決済すると同時に反対のポジションを保有することを意味します。つまり、「買いポジションを決済して売りポジションを持つ」「売りポジションを決済し買いポジションを持つ」ということです。

価格の下(または上)に並ぶドットで相場の方向性を示し、トレンドとその転換を視覚的にとらえることができる指標です。

 

2. 仕組みと見方|ドットの位置でトレンド判断


・上昇トレンド中:ローソク足の下にSAR(ドット)が表示 → 買い方向継続
・下降トレンド中:ローソク足の上にSAR(ドット)が表示 → 売り方向継続
・ドットの反転(上→下/下→上):トレンド転換のシグナル

この指標はトレンド相場で機能し、相場のトレンドと転換を視覚的に把握できるのが特長です。

3. 活用法|トレンドフォロー(順張り)戦略として利用

✅トレンドフォロー(順張り)戦略
SAR(ドット)を逆指値の決済及びエントリーシグナルとして活用

・上昇相場ではSAR(ドット)が下に位置 → 買いポジション保有

・下降相場ではSAR(ドット)が上に位置 → 売りポジション保有

4. パラボリックSARの計算式とその意味|加速因数の仕組み

パラボリックSARの計算式は以下のとおりです。

当日のSAR=前日のSAR+AF×(EP−前日のSAR)
※EP(Extreme Point):上昇トレンド中は最高値、下降トレンド中は最安値
※AF(Acceleration Factor):加速因数0.02。初期値0.02、最大0.20が一般的
※AFが増加するのは、最高値または最安値が更新されたときのみ

AFの初期値は0.02で、最高値や最安値が更新されたときに、AFは0.04、0.06、…というように増加し、最大で0.20となります。

したがって、AFの加速因数、初期値、最大のパラメータが小さいほど、SARは緩やかに価格に追いつくようになるため、チャートのダマシは減りますが、売買サインは遅くなります。
逆にそれぞれのパラメータを大きくするとダマシが多くなる特徴があります。

なお、SARの逆指値がヒットしてトレンドが転換したとき、新しいSARの初期値は、直前のトレンドが
・下降トレンドであれば最安値
・上昇トレンドであれば最高値
となります。
【トレンド転換時の新しいSARは、直前のトレンドの最高値、又は最安値】

 

5. パラメータの調整とトレードスタイルについて

パラボリックSARで変更可能なパラメータは、一般的に以下の3つで、ツールによっては、AFの初期値と加速係数を1つのパラメータとして2つの変数としている場合もあります。
・AF(加速係数):0.02
・AFの初期値:0.02
・AFの最大値:0.20

なお、トレードスタイルにおけるパラメータの設定方法については、以下のとおりです。

・短期トレード → AFの値を高めに設定
・中長期トレード → AFの値を低めに設定

※パラメータのチューニングはトレード戦略と相場環境に応じて行うようにしましょう。

6. パラボリックSARのメリット・デメリット

メリット
・トレンド転換が視覚的で分かりやすい
・ストップロスの自動調整に使える(SARは逆指値として利用)

デメリット
・レンジ相場ではダマシが頻発する
・トレンドの発生初期に反応が遅れることが多い

7. まとめ|パラボリックSARは「トレンドを読み」「トレーリングストップ」をおこなうためのツール

パラボリックSARは、トレンドをシンプルかつ視覚的に示してくれます。
また、ポジションを保有した際にトレーリングストップの目安にもなります。

ただし、レンジ相場ではダマシが頻発するため、少し長めの移動平均などを活用して長期トレンドの方向性を確認して利用すると精度が上がりやすくなります。
また、他のテクニカル指標を利用したトレンドフォロー戦略のトレーリングストップツールとしても活用してみてください。

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