
【はじめに】
「一目で相場の均衡がわかる」と言われる一目均衡表は、日本発祥のテクニカル指標で、「Ichimoku Cloud Charts」として世界でも広く活用されています。
本記事では、一目均衡表の3つの骨子と5つの線(五役)について、その仕組みや見方、トレードへの活かし方まで、出来るだけかみ砕いて初心者にもわかりやすく解説します。
1. 一目均衡表とは?初心者にもわかりやすく解説
一目均衡表は、昭和初期に細田悟一氏(ペンネーム:一目山人)が考案したテクニカル分析手法です。
時間論、波動論、値幅観測論(水準論)の3つを骨子とした「体系的なチャート分析手法」で、3要素の中でも時間を最重要視している点が最大の特徴です。そこで、まず、一目均衡表の3つの骨子について、簡単に触れてから5つの線について説明いたします。
※体系的なチャート分析とは、いくつかの前提となる原則や理論をまとめた分析手法のことです。体系的なチャート分析には、一目均衡表以外に以下の分析手法等が分類されます。
・ダウ理論
・エリオット波動理論
・ギャン理論
・サイクル理論
1-1. 時間論:変化日を予測する
ファンダメンタルズ分析でもテクニカル分析でも相場分析は、価格変動や価格水準の追究が一般的です。
しかし、一目均衡表では「時間は相場に影響を及ぼし、相場は時間に支配される」「時間が主体で価格は客体にすぎない」と述べており、時間の経過や経過の仕方により価格変動が起こると考えます。そのため一目均衡表では、3つの骨子の中でも「時間論」を最も重要視しています。また、時間論では、「基本数値」と「対等数値」とがあり、これらは波動論と密接な関係があり、その基本はN波動としています。
まとめると、時間論とは、「基本数値」とその銘柄などに固有の「対等数値」があり、これらの数値が相場の「変化日(=転換、加速、延長)」になるということです。
そしてこのような考え方は、ギャン理論(ギャンサイクル、アニバーサリーデイト等)やサイクル分析(サイクルウィンドウ、サイクルの同時性の法則)にも通じるものがあります。
1-1-1. 基本数値
基本数値は、次の表に示したとおり、単純基本数値となる9、17、26と単純基本数値や複合基本数値を合成した複合基本数値33、42、51、65、76、129、172などがあります。
複合基本数値は単純基本数値を合成したものとなるため、上記以外にも存在します。
また、週足においては、9、17、26の中間に5、13、21を加えた分析もおこなわれています。

一目均衡表における基本数値は、I波動やV波動、N波動をローソク足の本数分で数えます。
そのため、例えば「17本のローソク足で構成されるV波動が9本のI波動と9本のI波動で構成される場合」、最初のI波動の9本目のローソク足と次のI波動の1本目のローソク足が重なってしまいます。
こういったことから、上記の表のように基本数値同士の重なりの分だけ、ローソクの本数を引き算します。

1-1-2. 対等数値
対等数値とは、乱暴な言い方をすれば、その銘柄特有の日柄(タイムピリオド、サイクル)のことです。基本数値ではないけれど、特定の日柄で波動が形成されているということです。
それを示したものが、下の2つのチャートです。上段の①、下段の②ともに同じ期間の米ドル円の日足で、①のチャートには目立つ高値や安値に縦の白い網掛けをしています。
②のチャートには、安値⇒高値、高値⇒安値、安値⇒高値⇒安値、高値⇒安値⇒高値という波動の日数(日柄)を表示しています。
そうすると、単純基本数値の9日はありませんでしたが、17日、26日に加えて、8日や10日、21日、24日、28日、32日といった日数で、高値や安値をつけるタイミングが出現していることが分かります。
こういった日数のことを対等数値と言います。
現代サイクル理論のサイクルは、相場の上昇から下落で計算します。
また、ギャン理論のサイクルの計算は、上昇、下落、上昇から下落と下落から上昇の4つを計算します。
しかし、一目均衡表の場合は、非常にユニークでI波動、V波動、N波動で相場の変化日を探っているという事です。

1-1-3. 変擬とは?|重擬と隔擬の意味と違い
変擬とは、対等数値となる日柄が連続しないケースの事を言います。
変擬には、重擬と隔擬があります。
・重擬:対等数値で一部の期間が重なっているケース
・隔擬:対等数値が現れる期間が離れているケース
【変擬 重擬と隔擬のイメージ】

上記チャートは、米ドル円の日足チャートで、対等数値(=21)で重擬と隔擬を示したもの(一部)になります。
※他にも21日の日柄で重擬や隔擬がありますが、わかりやすくするために一部だけをピックアップしています。
上記のように、重擬とは、対等数値で重なっているケース、隔擬とは対等数値で間が空いているケースを指し、これらを変擬といいます。
1-2. 波動論
一目均衡表では、時間の経過とともに形成される波動に着目します。波動論には、I波動(上昇、又は下落)、V波動(上昇→下落、又は下落→上昇)、基本となるN波動(上昇→下落→上昇、又は下落→上昇→下落)、拡大波動のS波動、中間波動のY波動、縮小波動のP波動などがあります。そこでまず、I波動、V波動、N波動を中心に時間論と波動論の関係についてですが、以下の図のとおり、それぞれの波動が同じ期間になりやすいということです。

1-2-1. S波動、Y波動、P波動

以下のイメージは、S波動、P波動、Y波動の値動きです。
どれもアルファベットのS、Y、Pのようになっています。
S波動の特徴は、Sの始まりの価格と終わりの価格が同程度の価格水準になっていることが挙げられます。
P波動とは、パターン分析におけるペナントやトライアングルと同様の値動きを意味します。
Y波動とは、パターン分析におけるブロードニングと同様の値動きです。
1-2-2. 準備構成(波)
単に「準備構成(じゅんびこうせい)」と表現することが多く、天井や底値で現れやすい波動のことです。
具体的には、以下のような値動きで、パターン分析におけるダブルトップやダブルボトムになります。
準備構成の特徴は、ダブルボトムやダブルトップと同様の特徴があります。
ダブルボトムの特徴
最初の安値を2回目の安値が下回らないこと
ネックラインを上回る
ダブルトップの特徴
最初の高値を2回目の高値が上回らないこと
ネックラインを下回る

1-3. 値幅観測論(水準論)
波動論におけるN波動をベースにした目標価格の計算方法でV計算値、N計算値、E計算値、NT計算値、更にこれらの仲値計算値があります。計算方法はN波動の始点をそれぞれA、B、Cとすると以下のとおりです。

V計算値=B+(B-C)
N計算値=C+(B-A)
E計算値=B+(B-A)
NT計算値=C+(C-A)
※下降のN波動でも上記計算式に入力することで、算出できます。
余談ですが、エリオット波動理論における1波の値幅を1、2波を0.618程度、3波を1.618だとすると、エリオットの値幅計算とE計算値は同じになるのは大変興味深いことです。
仲値計算値
VとNの仲値計算値=(V計算値+N計算値)÷2
VとEの仲値計算値=(V計算値+E計算値)÷2
VとNTの仲値計算値=(V計算値+NT計算値)÷2
NとEの仲値計算値=(N計算値+E計算値)÷2
NとNTの仲値計算値=(N計算値+NT計算値)÷2
EとNTの仲値計算値=(E計算値+NT計算値)÷2
1-3-1. 習性値幅と背反値
習性値幅:相場がほぼ同じ値幅で上昇している、または下落しているケース
背反値:相場がほぼ同じ値幅で上昇と下落をしているケース
以下のチャートは、米ドル円の日足チャートです。
3.87円の上昇、3.61円の上昇、3.92円の上昇が同じような値幅と考えられ習性値幅といえます。
また、6.65円の下落に対する6.64円の上昇、6.64円の上昇に対する6.53円の下落が背反値となります。
※誤差をどのくらい許容するのかは、個々の投資家による

1-4. 一目均衡表の3つの骨子のまとめ
ここまでご案内のとおり、一目均衡表は、時間論を中心に、時間論と波動論、そして波動論と値幅観測論(水準論)がそれぞれ密接に関係している分析手法となります。
一目均衡表という体系的な分析理論は、ここまでの解説でご理解いただけるとおり、ローソク足のみでも分析がおこなえるツールなのです。
世の中には、一目均衡表について、後述する5つの線(五役)の使い方だけ説明するものが多く存在します。
しかし、まずこの3つの骨子がベースにあることを理解した上で、3つの骨子の考え方と以下で解説する5つの線を総合的に活用するようにしましょう。
2. 一目均衡表を構成する5本の線(基準線・転換線など)の役割と意味

一目均衡表は次の5つの線で構成されます。
・基準線
・転換線
・先行スパン1
・先行スパン2
・遅行スパン
ここからは、これらの線の意味について解説致します。
2-1. 基準線(Kijun-sen)
基準線は、当日を含めた過去26日間の高値と安値の平均です。相場の基準値を示し、中期的なトレンドの方向性を把握します。
計算式:基準線=(最高値(26)+最安値(26))÷2

上記のチャートは、米ドル円の日足チャートに一目均衡表の基準線と26日単純移動平均線を表示したものになります。基準線と移動平均では計算式が全く異なりますが、この2つの線は同じような推移になっていることが伺えます。
このように、基準線とは過去26日間に取引をした投資家の大まかな損益分岐点を意味し、26日間という中期的なトレンドを示している訳です。
2-2. 転換線(Tenkan-sen)
過去9期間の高値と安値の平均。短期的な価格の勢いを示します。
計算式:転換線=(最高値(9)+最安値(9))÷2

上記のチャートは、米ドル円の日足チャートに一目均衡表の転換線と9日単純移動平均線を表示したものになります。転換線も基準線と同様に移動平均の計算式とは全く異なりますが、この2つの線は同じような推移になっていることが伺えます。
このように、転換線とは過去9日間に取引をした投資家の大まかな損益分岐点を意味し、9日間という短期的なトレンドを示している訳です。
2-3. 先行スパン1(Senkou Span A)
転換線と基準線の平均を、当日を含めて26日先に表示します。相場における中短期のトレンドを意味します。
計算式:先行スパン1=(基準線+転換線)÷2 ※当日を含め26日分未来にシフト

上記のチャートは、米ドル円の日足チャートに一目均衡表の先行スパン1と17日単純移動平均線を25日未来にシフト表示したものになります。
※25日未来にシフト表示した17日移動平均線については、当日より先の部分は表示されていません。
そして、この2つの線も同じような推移になっていることが伺えます。
このように、先行スパン1とは過去17日間に取引をした投資家の大まかな損益分岐点を意味し、17日間という中短期的なトレンドを示している訳です。
2-4. 先行スパン2(Senkou Span B)
当日を含め過去52期間の高値と安値の平均を、当日を含め26日先に表示します。相場における長期のトレンドを意味します。
計算式:先行スパン2=(最高値(52)+最安値(52))÷2 ※当日を含め26日分未来にシフト

上記のチャートは、米ドル円の日足チャートに一目均衡表の先行スパン2と52日単純移動平均線を25日未来にシフト表示したものになります。
※25日未来にシフト表示した52日移動平均線については、当日より先の部分は表示されていません。
そして、この2つの線も同じような推移になっています。
このように、先行スパン2とは過去52日間に取引をした投資家の大まかな損益分岐点を意味し、52日間という中長期的なトレンドを示している訳です。
2-5. 遅行スパン(Chikou Span)
現在の終値を当日を含め26日分過去に表示します。相場におけるモメンタム(勢い)を示しています。
※当日を含め26日分過去にシフト

上記のチャートは、米ドル円の日足チャートに一目均衡表の遅行スパンと26日単純移動平均線、チャート下段にモメンタム(25)を表示したものになります。
モメンタムとは、当日の終値とn期間前の終値の差を求めたもので、モメンタムが上昇基調なら相場も上昇、下降基調なら相場も下落、モメンタムが0になっているときは、同じ期間の移動平均線の傾きが横ばい(線形関数における接線の傾きが0、極大値、極小値)になっていることを意味します。
さて、遅行スパンにおいては、「遅行スパン目線」でチャートを見てください。
遅行スパン目線で見た際のローソク足は過去の価格になります。そして、遅行スパン(現在の価格)-ローソク足(過去の価格)が、下段にある現在のモメンタムの値になります。
モメンタムの売買サインは、0を交差した際になります。すなわち、それは遅行スパンがローソク足を上回った時や下回った時になるということです。
そして、モメンタムが0になるという事は、26日MAの傾きが反転する可能性が高いことも意味します。
したがって、遅行スパンとローソク足との交差は、売買サインとなります。すなわち、遅行スパンがローソク足を上回れば買い、遅行スパンがローソク足を下回れば売りで、これを遅行スパンの好転と逆転と呼びます。
このように、遅行スパンとは相場の勢いを意味するモメンタムを表しているということです。
2-6. 広義の均衡表と均衡表の好転・逆転
基準線と転換線を広義の均衡表といいます。
上述のとおり、基準線と転換線は、それぞれ26日移動平均と9日移動平均と同じような意味合いを持つ線です。
移動平均線では、短期MAが長期MAを上回ることをゴールデンクロス、短期MAが長期MAを下回ることをデッドクロスといいますが、一目均衡表の基準線と転換線のクロスオーバーは、均衡表の好転、均衡表の逆転と呼び、それぞれ買いサイン、売りサインとなります。
また、移動平均線と同様に、基準線と転換線は短期的と中期的な相場のトレンドを意味すると同時に、どちらも一定期間の売買における損益分岐点となるため、支持線や抵抗線としての意味合いもあります。
更に、一目山人は基準線で相場の方向性を見るということから、彼がトレーディングで重視するトレンドは26日MAと同義だという事になります。
したがって、私たちが実際のトレーディングにおいて一目均衡表を利用する際には、自分が取引する期間に合わせて、足種別(1分足、5分足、1時間足、日足、週足など)を変える必要があり、その上で基準線を利用してトレンドを把握することが重要です。

3. 「雲(Kumo)」=抵抗帯の意味と使い方
先行スパン1と先行スパン2の間にできる帯状の部分が「雲」(抵抗帯)です。
移動平均線であれば、価格が2本の移動平均線よりも上側にあれば上昇トレンド、2本の移動平均線よりも下側にあれば下降トレンドと判断します。
同様に一目均衡表では、価格が雲より上にあるときは上昇トレンド、下にあるときは下降トレンドと判断します。
そして、価格が雲を上回ることを価格と雲の好転、価格が雲を下回ることを価格と雲の逆転と呼び、一目均衡表における売買サインの1つになっています。
また、移動平均線がサポートラインやレジスタンスラインとして機能するように、雲は支持線・抵抗線としても機能します。
更に、先行スパン1と先行スパン2が交差することを雲のねじれと呼び、変化日になる可能性があるとされていますが、これは、2つの移動平均のゴールデンクロスとデッドクロスと同様です。
もう1点、雲の厚みにも利用価値があります。
具体的には、雲に厚みがある程、雲が抵抗として機能しやすいという事です。逆に雲が薄いと価格は雲を上回ったり下回ったりしやすいという事です。
これには、2つ程意味合いがあると考えます。
1つ目は、先行スパン1が17日間に売買した投資家の損益分岐点、先行スパン2が52日間に売買した投資家の損益分岐点となることから、2つのラインが離れているほど、この間でやや長めのトレーダーがポジションを保有したことを意味しており、雲を突き抜ける為にはアゲインストな圧力がかかりやすいこと。
もう1つは、雲に厚みがあること自体、それまでに強いトレンドが発生していたことを意味し、トレンドが転換するためには、なんらかの材料により一気に雲を突き抜けない限りは、雲が薄くなることでモメンタムの変化が確認できなければならないという事です。
⇒2つの移動平均の差によりトレンドの強さを把握しようとするのは、MACDと同じコンセプトです。

4. 一目均衡表の売買シグナルの見方
4-1. 好転(買いシグナル)
3つの買いシグナルがあります。
・均衡表の好転:転換線が基準線を上回る
・遅行スパンの好転:遅行スパンがローソク足を上回る
・(価格と)雲の好転:価格が雲を上回る
そして、これら3つ買いシグナルを満たしたときを「三役好転」といいます。
4-2. 逆転(売りシグナル)
3つの売りシグナルがあります。
・均衡表の逆転:転換線が基準線を下回る
・遅行スパンの逆転:遅行スパンがローソク足を下回る
・(価格と)雲の逆転:価格が雲を下回る
そして、これら3つ売りシグナルを満たしたときを「三役逆転」といいます。
5. 一目均衡表の注意点と使いこなしのコツ
〇一目均衡表の売買サインは遅い
一目均衡表の5つの線による分析は、トレンド分析を主体としています。したがって、一目均衡表の売買サインはトレンドが変化してから発生する(遅くなる傾向がある)点には注意が必要です。
また、ローソク足目線だけでなく、遅行スパン目線でもトレンドの判断を確認していくことができるので、ローソク足と基準線、転換線、雲との位置関係だけではなく、遅行スパン目線で、ローソク足や基準線、転換線、雲などが、遅行スパンとどのような位置関係になっているのかを把握しておきましょう。
具体的には、均衡表の好転や雲の好転を確認した後に、遅行スパンが雲を上回りそうなのかどうかなどです。
〇他のテクニカル指標との組み合わせ
これは好みの問題もあります。個人的には日足チャートで一目均衡表を表示する場合、超長期のトレンドを把握するために200日移動平均線、また、相場の過熱感やトレンド転換の予兆などを探るために下段にはストキャスティクスやMACDを表示させるようにしています。
〇三役好転・逆転が真の売買サイン
均衡表の好転や逆転、遅行スパンの好転や逆転、価格と雲の好転や逆転など、個々の売買サインがありますが、最終的に三役好転、三役逆転になるのかどうかを推測することが重要です。
均衡表が好転で買いトレードをおこなうのではなく、その際に、遅行スパンや価格と雲の好転が見込めるかどうかを推測するという事です。
また、雲が厚ければトレンドが転換しにくく、逆に雲が薄いと価格は雲をブレイクしやすいと考えられます。
それぞれの線の位置関係などから、長期、中期、短期のトレンドやモメンタムを細かく確認して利用するようにしましょう。
〇基本的には日足・週足で利用することが多い
一目均衡表は、日足や週足、月足で使うことが多いテクニカル指標です。
その際のパラメータは、デフォルトのもので問題は無いと思います。
※一部海外系のチャートツールでは、パラメータの数値がオリジナルと異なるものがあるので注意が必要です。
また、デイトレードや数日から数週間のポジショントレードで一目均衡表を活用しようとする場合は、基準線をベースに自身のトレードスタイルに合わせた足種別(1分足、5分足、1時間足等)で利用するようにしましょう。その際、基準線や転換線、先行させる期間や遅行させる期間などのパラメータも最適化するようにすると良いでしょう。
【まとめ】
一目均衡表は、時間論、波動論、値幅観測論を骨子とした体系的な相場分析手法で、3つの骨子をベースにした5つの線により視覚的に短期、中期、長期それぞれの相場の方向性を捉え、変化日を探ることができる強力なツールです。
移動平均だけでなく、ギャンのサイクル分析やエリオット波動理論の波動論、パターン分析、モメンタム、MACDのようなエッセンスが含まれており、高値と安値の中心に対して価格がどの程度なのかという点ではストキャスティクスと同様のコンセプトも有しています。
まずはチャートに表示させて、雲の形や5本の線の関係を観察してみましょう。
【ご注意】
今回の記事では、基準線や転換線などを移動平均線との類似点等を列挙して解説致しましたが、あくまでも私の個人的な見解を基づいています。
過去「一目均衡表は複数の疑似的な移動平均とモメンタムを意味している」といった考えを、日本テクニカルアナリスト協会(NTAA)の幹部の方々に披露したことがありますが、教科書等に取り入れられてはおりません。
※私個人は、NTAAのテキストの著者の1人です。
したがってNTAAや国際アナリスト連盟(IFTA)がおこなうアナリスト試験など公式な試験では「一目均衡表は複数の疑似的な移動平均とモメンタムを意味している」といった回答はおこなわず、誤解を避けるためにも教科書に準じた回答を心掛けましょう。
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