
1. はじめに:なぜ今「自動売買FX」が注目されているのか
FX取引は24時間動く世界最大級の金融市場です。
しかし、「昼は仕事で相場を見られない」「感情に左右されて失敗してしまう」──そんな声を多く聞きます。
この課題を解決する手段として、近年急速に注目されているのが「自動売買FX(システムトレード)」です。
私はテクニカルアナリストとして20年以上相場に携わってきましたが、「自動売買の普及は“投資の民主化」を加速させる流れだと感じています。
特に印象深いのは、2015年10月に東京で開催されたIFTA(International Federation of Technical Analysts:国際テクニカルアナリスト連盟)年次大会です。各国を代表するアナリストが登壇し、日本、マレーシア、ドイツ、ロシアの代表が自動売買やシステムトレードに関する研究発表を行いました。
なかでも、新興国の若く優秀なアナリストたちを中心に、自動売買の研究が活発に進められている様子を目の当たりにし、今も強く印象に残っています。
本記事では、初心者でも理解できるように「自動売買FXの仕組み」「メリット・リスク」「選び方」「おすすめツール」まで、体系的に解説します。
2. 自動売買FXとは?──システムがあなたの代わりにトレードする仕組み

自動売買FXとは、あらかじめ設定されたルール(売買戦略)に基づいて、システムが自動で取引を行う仕組みです。
この売買戦略※のことを、フジトミ証券ではストラテジーと呼んでいます。
※売買戦略については、ストラテジー以外に売買ロジック、売買ルール、売買プログラム、アルゴリズム、EA、仕掛けなど様々な呼び方があります。
※EAとは、ロシアのメタクオーツ社が開発したトレードツールMT4、MT5上で動作するプログラムのことです。
例えば「価格が移動平均線を上回ったら買い」「RSIが70%を超えたら売り」「価格が一定値幅動いたら決済」などの条件を自動的に判断し、取引を執行します。
2-1. 自動売買の主なタイプは3つ
自動売買は次の3種類に大別されます。
・リピート型:一定間隔で売買を繰り返すタイプ。レンジ相場に強い。
・開発型:ストラテジーを自作(プログラミング or 購入)して運用する。
・選択型:あらかじめプロが作成した売買プログラムを選んで運用する。
これらに加えて、上記の組み合わせや、AIが相場データやニュース等を分析し売買判断する機械学習型といったものも近年では注目を集めています。
裁量取引(自分の判断で売買)とは異なり、感情を排除して機械的に取引できるのが最大の特徴です。
→フジトミ証券では、選択型シストレ「シストレセレクト365」を提供しています。
3. 自動売買FXのメリットとデメリット

3-1. メリット
・感情を排除:焦りや欲に左右されず、ルールに従って取引。
→裁量取引で生じる心理的な判断を排除できます。
・時間効率が高い:システムが24時間監視してくれる。
→ニュースやチャートなどを分析し売買判断する手間が省け、家事や仕事、寝ている間も売買します。
・再現性がある:設定した戦略を継続できる。
→一定のルールに従い運用するため再現性があり、定量的な評価や見直しができます。
3-2. デメリット・リスク
・相場急変への対応力が限られる
→ 想定外のニュースや為替介入で、ロジックが機能しないことも。
・使い方に対する理解が必要
→ 難しくはありませんが、裁量取引との違いや使い方などについての理解が必要です。
・過信は禁物
→ 「自動だから安心」と任せきりにせず、定期的なチェックが重要です。
3-3. メリット・デメリットのまとめ
自動売買は機械的に取引するため、裁量取引で生じる心理的な判断ミスを排除できますが、運用の仕方を覚えることに加えて、システムに任せる部分と、自分でチェックすべき部分の「線引き」を理解することが、成功の第一歩です。
4. 自動売買FXツールの選び方:初心者が見るべき7つのポイント

初心者ほど、「どのツールがいいの?」と迷うものです。
各社のマーケティング戦略やプロモーションに惑わされないよう、ここでは、選ぶ際に押さえておきたい判断軸を整理します。
4-1. 信頼性
登録業者:金融庁登録業者を選ぶ(安全性の基本)。
→SNSやアフィリエイトでは、金融庁無登録の違法業者の広告もはびこっています。
必ず金融庁登録業者を選ぶようにしましょう。
フジトミ証券は、金融庁登録業者(関東財務局長(金商)第1614号)です。
4-2. 費用
手数料・スプレッド、その他費用:低コスト運用ができるか。
→どのような費用がかかるのかを確認しましょう。リピート型では売買手数料がかかる会社もあります。売買手数料やスプレッドはどの程度なのかをFX会社のWebサイトで確認しましょう。
また、開発型の場合は、24時間365日プログラムを動かすために、別途レンタルサーバー費用がかかります。(一定条件でFX業者が負担してくれるケースもあり)
※レンタルサーバー業者の一例(GMOインターネットのお名前.COM)
「シストレセレクト365」では、年間990円(助言報酬・税込み)で、売買手数料は無料です。⇒「シストレセレクト365の費用等」
4-3. 取引ルール
取引ルールは各社異なる:取引単位や取引時間、取扱銘柄、用語等
→FX取引は、取引所FX(くりっく365)以外、各社独自の取引ルールです。
取引単位や取引時間、取引できる通貨ペア、専門用語などもFX会社により異なります。必ず「取引要綱」を確認しましょう。
「シストレセレクト365」の取引ルールはこちら
4-4. 戦略の透明性
成績の公開:バックテストや運用結果が公開されているか
→開発型は、基本的に自作し検証します。
リピート型も、どの価格帯にどういった注文を仕掛けるのかを自分で決めます。
一方、開発型でも売買ロジックを購入する場合や、選択型の場合は、ロジックの詳細は公開されていないことが多いです。
したがって、バックテストの結果など成績がしっかりと公開されているかどうかを確認しましょう。
シストレセレクト365では、全てのストラテジーの成績をトレードツール上で公開しています。⇒ストラテジーランキング
4-5. リスク管理機能
リスク管理をサポートする機能の有無。:ロスカット以外にあるのかどうか
→自動売買FXでは、最低限、ロスカット機能といったリスク管理機能は用意されていますが、それ以外にリスク管理をサポートする機能が用意されているかについても確認しましょう。
シストレセレクト365では、リスク管理をサポートするために推奨証拠金やリスクメーターなどの機能も提供しています。
4-6. 操作性
初心者にも分かりやすい画面か:操作マニュアルを読み込む必要が無い
→恐らくMT4やMT5といった開発型のトレードツールは、一定以上のITリテラシーが無いとどう触ったらいいかさえもわからないと思います。
直感的に操作できるような自動売買を考えている場合は、選択型やリピート型からを選ぶようにしましょう。
シストレセレクト365は、選ぶだけで簡単に運用を開始できます。
4-7. サポート体制
電話・チャット・学習コンテンツ:充実しているかどうか
→自動売買は、裁量取引とは運用の考え方が異なるため、学習コンテンツやサポート体制の有無は重要です。
運用の考え方の違いとは、裁量取引を会社員、自動売買を会社の経営者に例えるとわかりやすいです。
会社員は、自分自身で仕事をおこないます。
一方、経営者やマネージャーは、会社員をマネジメントして仕事をします。
自動売買とは、複数のストラテジーをマネジメントし、収益を上げるということです。
シストレセレクト365では、充実した操作マニュアル、動画コンテンツ、完全攻略ガイドなどに加え、月曜日朝から土曜日の朝まで24時間コールセンターでの問い合わせ対応をしています。
コールセンター:0120-365-686
4-8. 自動売買を選ぶポイント
自分自身の「使いやすさ」「安全性」「リスク管理力」──この3点のバランスを取るのがポイントです。
また、広告等プロモーションにおいては、収益率〇〇%や運用実績〇〇%といった表現をすることがあると思います。
金融庁登録業者であれば、これらの実績は嘘などではないと思われます。
しかし、運用期間と運用金額がどの程度なのかは、確認しておきましょう!
例えば、以下のような場合です。
I社 収益率100%! :300万円の投資金に対し3年間運用して100%の収益率
M社 収益率119%! :100万円の投資金に対し5年間運用して119万円の売買損益
F社 収益率78.1%! :約13万円の投資金に対し6ヵ月運用して約10万円の損益
【シストレセレクト365 過去6ヵ月の運用実績(2025年10月9日時点)】

※上記運用実績は過去の実績で将来の利益を保証するものではありません。お取引の参考情報としてご利用ください。
5. 2025年版:タイプ別おすすめの自動売買FXサービス

ユーザーのタイプに応じて、自動売買サービスを次のように分類してみました。
🔰初心者向け
ある程度の相場観は持っている/レンジ相場の判断ができる
→リピート型
簡単に運用したい/ストラテジーのマネジメントをしたい
→選択型
💻ITリテラシー高め
売買ロジックを自作したい/自分で検証したい/プログラミングできる
→開発型(MT4/MT5等)
実際のところ、開発型であってもある程度操作すれば、使えるようになると思います。
私の経験上、「操作が簡単」で「リスク管理が明確」な自動売買ツールから始めるのが初心者にとっておすすめです。
6. 実践!自動売買FXの始め方と運用の流れ

初心者が最初にやるべきステップを、シンプルにまとめます。
ステップ1. 「シストレ口座の開設」
口座開設の申し込みをおこないます。
→口座開設が完了すると取引口座ログイン用のIDとパスワードが郵送で送られてきます。
ステップ2. 「シストレ口座へご入金」
取引口座へ入金します。
ステップ3. 「ストラテジーの稼働」
気に入ったストラテジーを選んで稼働します。(ポイントは複数のストラテジーでポートフォリオを組むこと)
ステップ4. 「定期チェック(週1〜月1で運用状況を確認)」
運用結果は定期的にチェックし、場合によってはストラテジーを入れ替えします。
重要なのは「ポートフォリオを組むこと」と「放置しないこと」です。
ストラテジーの稼働後も、定期的に運用状況を確認し、状況に応じてポートフォリオを見直す姿勢が長期的な成果につながります。
「シストレセレクト365」の口座開設の流れについては、こちらもご確認ください。
7. バックテストとリアルトレード:数字で見る信頼性

ストラテジーを選ぶうえで欠かせないのが過去の検証結果と実運用の結果です。
※過去の検証のことをバックテストといいます。
特に開発型の場合は、過去データを使って、自作した戦略がどの程度の成績になるのかを確認します。
リピート型や選択型の場合も、実際に運用したら過去の相場ではどのような運用結果になっていたのかをできるだけ長い期間(最低でも6ヵ月以上、できれば数年)で確認します。
ただし、これらの結果はあくまでも「過去の相場での結果」です。
今後の市場環境でも同様の成績になるかはわかりません。また、想定外のイベント(地政学リスク、金利政策転換など)により、運用結果が大幅に変わってくることもあります。
したがって、過去実績はあくまでも参考にし、現在の市場環境やボラティリティ、平均損益や平均取引時間、勝率などのパフォーマンスデータ、直近(過去2~3週間程度)の損益などに目を向けることが大切です。
「シストレセレクト365」では、1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、12ヵ月の期間で全てのストラテジーの運用成績を確認できます。
また、各種パフォーマンスデータだけではなく、実際に売買サインが生じた時間や価格などの詳細なデータも確認可能です。
7-1. ストラテジー選択のポイント
ストラテジーの選択方法は2つに大別されます。
・直近(1ヵ月から3ヵ月等)の調子が良いストラテジーを選びポートフォリオを組む
→初心者にはわかりやすい(おすすめ)
・相場環境とストラテジー特徴を分析してポートフォリオを組む
→分析することが楽しい人向け(マニアック)
どちらも、これまでの長期的な運用結果からストラテジーを選ぶのではなく、今後の相場環境での結果を期待し、ポートフォリオを組むのがポイントです。
「シストレセレクト365」では、毎週Pickupポートフォリオを、LINE公式アカウントで配信しています。「シストレセレクト365」のLINE公式アカウントは口座をお持ちでないお客様もご利用できます。
8. 注意!悪質な自動売買ツールを見抜くポイント

初心者が最も気をつけたいのが「高利回りを謳う悪質ツール」です。
SNSや広告で「年利200%保証」などと謳うものは、ほぼ確実に危険です。
チェックポイントは以下の通りです。
1. 金融庁登録業者かどうか
2. 国内の金融機関かどうか
3. 業者が出金してくれないなどの口コミがあるかどうか
特に1つ目だけは、必ずチェックするようにしましょう。
9. よくある質問(FAQ)
Q1. どれくらいの資金が必要ですか?
A. フジトミ証券のシストレセレクト365では、最低4~8万円程度からでも運用は可能です。(2025年10月9日現在の各通貨の必要証拠金1枚=1万通貨あたり:米ドル円59,490円、ユーロ円69,870円、英ポンド円80,000円、豪ドル円39,110円)
しかし、ロスカットなどのリスクを考慮し、且つストラテジー3つでポートフォリオを組むと想定した場合は、75万円以上、できれば慣れるまでは150万円以上を用意して取引していただくことをおすすめします。
※FXは、レバレッジの効いたハイリスクハイリターンな取引です。しかし、レバレッジを低く抑えて取引すれば、リスクを抑えられます。したがって、特に初心者は、例えば5倍程度に低く抑えて取引すべきでしょう。
例:米ドル円の為替レートが1ドル150円のとき、1万通貨取引する場合にレバレッジを5倍程度に抑えるにはいくら必要か
150円×10,000通貨=150万円
150万円÷5=30万円
したがって、30万円預けて1万通貨取引すれば使っている必要証拠金は59,490円ですがレバレッジを5倍程度に抑えて取引していることになります。
Q2. 完全放置で大丈夫ですか?
A. 基本は自動ですが、週1回から月1回程度のモニタリングをおすすめします。また市場変化(=運用結果)に応じてポートフォリオを入れ替えるようにしましょう。
Q3. 初心者でも勝てますか?
A. シストレであっても、必ず勝てるという保証はありません。ただし、ルールを守り続けることが“勝ち組”への第一歩です。
10. まとめ:自動売買FXは「時間を味方につける投資」
自動売買FXは、相場のプロだけでなく、忙しい社会人や初心者でも参加できる投資スタイルです。
大切なのは、
信頼できる業者選び
無理のない資金配分
定期的な見直し
の3点です。
テクニカルアナリストとして言えるのは、“完全放置の全自動”ではなく、“定期的なチェックと入れ替え”が最も安定するということ。
そのためには、ストラテジーの実績だけではなく、使いやすさとサポートの充実が、自動売買サービスを選ぶ上で鍵となります。
初心者の方が安心して始められる国内の自動売買サービスとして、「シストレセレクト365」は有力な選択肢の一つです。





