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ボリンジャーバンドはトレンドフォローとカウンタートレード、どちらに効く?システムトレードでの活用法を解説

2025.06.30

1. ボリンジャーバンドとは?システムトレードでの基本的な役割

ボリンジャーバンドとは、移動平均線を中心に±1σ、±2σ、あるいは±3σといった標準偏差の帯(バンド)を描いたテクニカル指標です。
相場のトレンドの確認だけでなく、ボラティリティ(変動幅)を可視化することで、相場の過熱感や膠着感を把握するのに役立ちます。

システムトレード(シストレ)では感情を排したルール化が求められるため、数値で明確な売買タイミングが定義できるテクニカル指標は、シストレと非常に相性が良く、様々なテクニカル指標が利用されています。

中でもボリンジャーバンドは、上記のとおりトレンド、ボラティリティ、相場の過熱感、膠着状態などを把握できるツールとなるため、利用される投資家も多いテクニカル指標です。
そこで、今回はボリンジャーバンドを利用したシステムトレードについて、トレンドフォローとカウンタートレードの観点から解説致します。

2. トレンドフォロー型 vs カウンタートレード型:基本的な戦略

ボリンジャーバンドの基本的な売買戦略は、考案者のジョン・ボリンジャー自身、トレンドフォローとしています。
一方で、短期売買をおこなう個人投資家層は、逆張り指標として利用される方も多いのも事実です。
そこで、ここではボリンジャーバンドの一般的な売買戦略について、解説します。

2-1. トレンドフォロー戦略

価格が+1σ、あるいは+2σを上回ったら買いエントリー、価格が-1σ、あるいは-2σを下回ったら、売りエントリー。

例:【USDJPY 日足 BB(20、±1σ、±2σ)】
売買条件
買い:価格が+1σを上回ったら買い、価格が中心線を下回ったら決済
売り:価格が-1σを下回ったら売り、価格が中心線を上回ったら決済

2-2. カウンタートレード戦略

価格が+2σ、あるいは+3σに到達した場合を「買われ過ぎ」、-2σ、あるいは-3σを「売られ過ぎ」と判断してエントリー。

例:【USDJPY 日足 BB(20、±1σ、±2σ)】
売買条件
買い:価格が-2σを下回ったら買い、価格が-1σを上回ったら決済
売り:価格が+2σを上回ったら売り、価格が+1σを上回ったら決済

2-3. 2つの売買戦略の違い

このように、ボリンジャーバンドは、真逆の売買戦略(ストラテジー)を構築できます。
上記の2つの例では、トレンドフォロー戦略の成績(利益の金額)が高い結果になりましたが、最も注目すべき点は、利益の金額よりもどのような局面で収益を上げているのかについてです。

トレンドフォロー戦略では、2024年8月~9月、11月~25年1月、25年4月~6月はあまりうまく機能していません。
一方、カウンタートレード戦略では、2024年7月~11月頃までは機能していませんでしたが、それ以降はパフォーマンスが改善しました。
よく相場動向を観察して、どういった相場環境で利益が上がっているのかを確認しましょう。

また、勝率や平均利益と平均損失のバランスなどでも特徴が出ています。
トレンドフォロー戦略は、勝率は40%台で平均利益が平均損失より大きく、カウンタートレード戦略では、勝率は70%台と高い一方で、1回あたりの損失が大きくなっています。

それぞれの売買戦略の特徴やどういった相場局面で収益を上げやすいのか、またどのような成績(平均利益や平均損失、勝率)が期待できるのかなどを考え、相場動向に合わせて戦略を使い分ける必要があります。

 

3. 実際どちらが有効なのか?データと市場環境から検証

上記の検証結果から、ボリンジャーバンドを使ったトレンドフォロー型とカウンタートレード型の売買戦略については、以下のような使い分けができます。

■ トレンドフォロー型が有効なケース

・強いトレンド相場(例:ドル円が介入後に一方向に動く局面)
・ボラティリティ拡大時(例:経済指標発表や地政学的リスク発生時)

ボリンジャーバンドのバンド幅が拡大しているときは、トレンド継続の可能性が高いため、ブレイクアウト戦略が機能しやすい傾向があります。

■ カウンタートレード型が有効なケース

・レンジ相場(方向感がなく上下に振れる局面)
・トレンドがあってもバンド幅が拡大しないとき

±2σへの到達からの反転狙いは、バンド幅が収束している時期に有効です。価格が一定の範囲に収まっている場合、バンド反発を狙う逆張りが機能します。

4. システムトレードでの実装ポイント

✅ バンド幅やATR等をフィルターに活用
バンド幅やATRなどのボラティリティ指標が一定値以上であればトレンドフォロー、それ以下ならカウンターを採用する条件分岐戦略も有効です。
※ATR:平均的な価格変動幅を示す指標

✅ 他のテクニカルと併用
長期移動平均(MA)MACDなどによるフィルタリングや、パラメータを長めに設定したストキャスティクス%Dのトレンドなどを併用することで、だましを排除できます。
※ストキャスティクス%D:買われすぎ・売られすぎの判定に使うオシレーター系指標

✅ テストと最適化がカギ
銘柄特有の値動きもあります。過去検証(バックテスト)を行い、自分の資産・銘柄・時間軸に最も合う戦略を選ぶことが求められます。
注意すべき点は、過剰最適化です。バックテストは必ず期間を変え異なる相場環境でも確認するようにしましょう。

5. まとめ:ボリンジャーバンドは“相場に合わせた使い分けが鍵”

ボリンジャーバンドは、「トレンドフォロー(順張り)」と「カウンタートレード(逆張り)」の両方に活用できる、非常に柔軟性の高いテクニカル指標です。重要なのは、「どちらの戦略が正解か」ではなく、「相場環境に応じて使い分ける」ことです。

・トレンドフォロー戦略を採用するなら、バンドの**ブレイクアウト(価格の帯の突破)とバンド幅の拡大(エクスパンション)**に注目

・カウンタートレード戦略を用いるなら、バンドからの反発・反落と**バンド幅の収束(スクイーズ)**を見極めることがポイントです

市場の状況を的確に把握し、戦略を切り替えたり、システムで条件分岐を設定したりすることで、感情に左右されない一貫性のあるトレードを実現できます。

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