
シストレ(システムトレード)とは?
一定のルールに従って売買することをシステムトレードといい、近年では自動売買と同じ意味で解釈されています。
このルールのことをストラテジー(あるいは売買ロジック)などと呼びます。
シストレの基本的な考え方
シストレ(システムトレード)の基本的な考え方は、「売買ルールをあらかじめ決めて、そのルール通りに機械的に取引を行うこと」です。
少し詳しく言うと、
・感情に左右されず、一貫したトレードを実現する
・あらかじめ決めた条件(たとえば「移動平均線を上抜けたら買い」など)に従う
・成績(利益や損失、勝率など)を過去データで検証(バックテスト)してルールの有効性を確認する
・トレードごとに「なぜ取引したのか」が明確なので、改善や見直しがしやすい
といった特徴があります。要するに、「思いつきで取引しない」「ルールを守る」 というのがシストレの基本です。
裁量トレードとの違い
シストレ(システムトレード)と裁量トレードの違いをシンプルにまとめると、「取引判断を人間がするか、ルールがするか」 という点にあります。
裁量トレード
判断者:トレーダー本人の判断
売買タイミング:チャートやニュースを見ながら判断
感情の影響:受けやすい(焦り、欲、恐怖など)
柔軟性 :状況に応じた柔軟な対応が可能
改善方法:トレーダーの経験やスキルを高める
シストレ(システムトレード)
判断者:あらかじめ決めたルール
売買タイミング:ルール通りに機械的に実行
感情の影響:受けにくい
柔軟性:市場環境の急変には弱いこともある
改善方法:ルールを検証・改良する/市場に合わせた売買ルールに変更する
つまり、シストレは「機械的な安定感」、裁量トレードは「人間らしい柔軟さ」がそれぞれの強みです。そしてどちらが良い・悪いではなく、自分に合ったスタイルを選ぶことが大切です。
シストレの仕組み
シストレ(システムトレード)は、あらかじめ定めた売買ルール(ストラテジー)に基づいて、自動的に取引を行う仕組みです。トレーダー自身がチャートやニュースを見て判断するのではなく、システムがルール通りに売買の判断と注文を行います。
自動で売買を行うストラテジーとは?
「ストラテジー」とは、売買の判断基準を数値化・ルール化したものを指します。たとえば、
・短期移動平均線が長期移動平均線を上回ったら「買い」、下回ったら「売り」
・RSI(相対力指数)が30を上回ったら「買い」、70を下回ったら「売り」
・過去10日間の最高値を更新したら「買い」、過去10日間の最安値を更新したら売り
・朝9時に「買い」、午後15時に「決済」
・9月に「買い」、翌年の5月に「決済」
といった具合に、明確な条件が設定されています。
※実際のストラテジーは、このようなルールを組み合わせて、最適化して作成されます。
どのように利益を目指すのか?
シストレは、統計的に優位性のあるストラテジーを構築することで、長期的な利益を狙います。
具体的には、
・過去のデータを使ってストラテジーの有効性(勝率、プロフィットファクター、平均損益、リスクリワード比率など)を検証(=バックテスト)
・勝ったり負けたりを繰り返しながらも、トータルでプラスになるストラテジーを構築
・構築したストラテジーを稼働することで、感情に左右されない取引で、一貫した成績を出す
という流れで運用します。
重要なのは、「必ず毎回勝つ」ストラテジーを作るのではなく、「トータルで勝つ」ストラテジーを作ることです。1回1回の勝ち負けより、累積した利益を目指していくのがシストレの基本姿勢です。
シストレのメリット
シストレ(システムトレード)には、主に次のようなメリットがあります。
感情に左右されない運用
シストレは、あらかじめ決めたルールに基づいて機械的に取引を行うため、トレーダーの感情が介入しません。
裁量トレードでは、
「もっと利益が伸びるかも」と利食いを我慢して失敗
「損切りしたくない」とズルズル損失を拡大
といったことがよくありますが、シストレならこうした感情によるミスを防ぐことができます。冷静で一貫した運用ができるため、長期的に安定した成績を目指しやすいのが大きな魅力です。
取引の機会損失が減る
システムは24時間、ルールに基づいて相場を監視し続けます。そのため、チャンスが訪れたときに見逃すことなく、すぐに取引できるのが強みです。
裁量トレードでは、
「忙しくてチャートを見ていなかった」
「寝ている間にチャンスを逃した」
ということがよく起こりますが、シストレなら常に自動で取引できるので、機会損失を最小限に抑えられます。
忙しい人でも運用できる
シストレは、設定さえ済ませれば基本的に自動で取引が進みます。そのため、
・本業が忙しい会社員
・家事や育児で時間が取れない人
・相場に張り付くのが難しい人
でも、無理なく運用できるのが大きなメリットです。
もちろん、定期的な運用状況のチェックや、必要に応じたストラテジーの見直しは必要ですが、四六時中相場に張り付く必要がないので、ライフスタイルを崩さずに投資を続けやすいです。
シストレのデメリット・注意点
シストレには多くのメリットがありますが、注意しておきたいポイントも存在します。
ここでは特に重要な2点に絞って説明します。
相場急変時への対応
シストレは、あらかじめ決めたルールに従って自動で取引する仕組みのため、予想外の相場急変(突発的なニュース、地政学リスク、金融危機など)に即座に柔軟対応するのが苦手です。
たとえば、
ストラテジーにもよりますが、想定外の大暴落が起きても売買シグナルが出ない限り何もしないということも起こりえます。そのため、損切りルールが組み込まれたストラテジーを利用することが重要です。
また、相場状況を完全放置するのではなく、**「見守る姿勢」**もある程度必要だといえます。
ストラテジー選びの重要性
シストレの成績は、運用するストラテジー(売買ルール)の良し悪しに大きく左右されます。
・一定の相場状況にだけ最適化されたストラテジー
・現在の相場環境にマッチしていないストラテジー
・リスク管理が甘く、大損の可能性が高いストラテジー
こうしたストラテジーを選んでしまうと、思ったような成果が出ないばかりか、大きな損失につながるリスクもあります。
だからこそ、
過去の結果だけでなく、ストラテジーの特徴やパフォーマンスをしっかりと確認する
直近の実績やマーケットの状況を確認する
など、ストラテジー選びは慎重に行う必要があるのです。
シストレは「勝手に稼いでくれる魔法のツール」ではなく、「相場状況にマッチしたストラテジーを選び、臨機応変にストラテジーを入れ替えて適切に運用する」ことが成功のカギになります。
まとめ:初心者こそシストレを活用しよう
シストレ(システムトレード)は、あらかじめ決めたルールに従って取引を行うため、感情に左右されず、一貫性のある運用を実現できるのが最大の強みです。また、取引チャンスを逃しにくく、忙しい人でも本業の傍らで資産運用を始められる点も大きなメリットです。
一方で、相場急変時の対応やストラテジー選びには注意が必要であり、「完全放置できる魔法のツール」ではないことを理解しておく必要があります。
それでも、適切なストラテジーを選び、必要な見直しを行いながら運用していけば、初心者でも手堅く資産形成に取り組むことができるのがシストレの魅力です。まずは小さな資金からでも、シストレ運用を体験してみることをおすすめします!
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シストレを始めるにあたり、最も重要なのは次の3点です。
・誰でも使いやすいツールであること
・様々なストラテジーが使えること
・信頼できる会社であること
・見えない費用やストラテジー稼働の為に費用がかからないこと
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また、利用料は年990円(税込み)のみで、ストラテジーの購入費用やレンタルサーバー費などはかかりません。
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シストレセレクト365は、価格やスワップポイントの透明性の高い取引所FXで取引している為、安心感があります。
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リスク管理:
全てのストラテジーは損切りルールが設定されています。
最大ドローダウンを加味した推奨証拠金により、初心者でもリスク管理が可能です。
リスクメーターにより、複数のストラテジーを稼働させた場合のリスク管理もわかりやすいです。
既に、シストレセレクト365を運用し始めている場合は、こちらもご覧ください。